AWC @コラムbW3 政党の独立性が保てる選挙制度にすべきだ ヨウ


        
#7061/7701 連載
★タイトル (CKG     )  99/ 5/20  15:56  ( 42)
@コラムbW3 政党の独立性が保てる選挙制度にすべきだ ヨウ
★内容

 完全小選挙区制になればこれまでのような国民各層の多様な民意を反映する中
小政党の存在が失われ保守が絶対多数を取る。支持政党のない層(無党派層)が
益々増え投票率が下がり政治が更に国民から遠ざかる。選挙区ごとの癒着が固定
化し対立候補が出に難くなり政権交代も起きない。反対勢力のなくなった国会で
は真の議論は起きない。反対意見を言う議員がいなくなるからだ。派閥の領袖に
よって独占的に政策が決定される。極端で危険な権力者が現れる下地を産む。
 横並び国家がドライで合理主義のアメリカの猿真似をしても板に付かない。そ
のアメリカも大統領制だから議会の牽制力が働きバランスを保っていられるのだ。
日本のように議員内閣制では絶対多数を取ればもう牽制する力が働かなくなりバ
ランスを失う。
 民意が国政に反映されるのは国民各層の代表が国会に送り込まれるからだ。政
権交代という一面的な考え方で選挙制度を決めるべきではない。何故ならば政権
交代とは一つの手段であって目的ではないからだ。目的はあくまでも最大多数の
最大幸福であり、そのためには国民各層の民意の反映が必要不可欠だからである。
 現在の政党勢力の分布を見ても解るように二大政党とはほど遠い。これは政権
交代には都合が悪いかも知れないが現実社会の写しである。現実社会を歪めてま
で完全小選挙区制を導入する意味がどこにあるというのか。むしろ現実社会を国
会に反映させることにこそ選挙の意義があると考えるのが筋である。
 よって、現在の小選挙区比例代表並立制の比例区の定数を減らしてより完全小
選挙区制に近づけるという選挙制度の改革は方向が間違っていると考えられる。
そうではなく国民のこれ以上の政治離れに歯止めを掛けるような方向で改革すべ
きである。すなわち過半数にまで達する無党派層をできるだけ少なくする方向で
ある。国民が政党を支持しない理由の一つは政党の理念や政策が不明確だからで
ある。政党が誰の味方なのかが判断できないからである。
 小選挙区比例代表並立制導入を切っ掛けに起こった政界再編は結局は野合を生
んだだけである。一つの野合は結局は分裂の結末となり元のさやに納まった。も
う一つの野合は選挙制度の制約から戻るに戻れなくなり、結局は社民勢力の衰退
に繋がり総保守化をもたらした。この結果、民意を国会に反映させる受け皿が歪
んで無党派層が増加した。政党の勢力バランスが民意からではなく選挙制度の無
理やりの変更から歪んでしまったわけだ。
 国民から支持され易い明確な理念や政策を持つ政党は野合からは生まれない。
政党が勢力を伸ばすのはあくまでも国民の支持増しによるべきである。どういう
国民層を代表するのか政党が明確な理念や政策を提示すべきである。それには政
党の独立性が保てるような選挙制度にしなければならない。野合を生む小選挙区
制はこの面で最も適さない。適切な数の複数の政党が独立して存在しうる政治的
基盤を作るべきである。4から5の主要政党が独立して存在しうる基盤が適切と
考えられる。少なくても現在の小選挙区比例代表並立制よりも中選挙区制寄りの
選挙制度に改革すべきである。


                                ヨウジ




前のメッセージ 次のメッセージ 
「連載」一覧 ヨウジの作品 ヨウジのホームページ
修正・削除する         


オプション検索 利用者登録 アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE