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★タイトル (CKG ) 99/ 4/ 9 18:14 ( 23)
@コラムbV7 TMDは攻撃兵器だ ヨウジ
★内容
TMD(戦域ミサイル防衛システム)は専守防衛の観点から軍備も自衛的性格
のものしか装備しないという考え方に沿っているということで、日本政府は米国
と共同開発することを決めた。しかし、敵国にとって発射したミサイルが相当の
確率で打ち落とされるということは、それが目標に着弾していれば受けるはずの
ない攻撃を逆に受けることを意味する。だからTMDは名前は防衛でも戦略的に
は攻撃兵器と同じ意味合いを持っている。従って敵国から見ればこちらの攻撃力
が増したのと同等になるから、敵国もこれに対抗して軍備増強に走ることになり
ここに軍拡競争が起こる。TMDは核ミサイルに対しても使えるから、バランス
が崩れ核の戦争抑止力が危うくなる。敵の対抗策が攻撃ミサイルの高度化や高性
能化だった場合にはTMDの迎撃率が落ちることになり、単純な弾頭増しだった
場合にはTMDの配備数不足で迎撃できないミサイルが出てくる。敵国のTMD
保有もありうるだろう。戦術は複雑化し、ここに戦略的不確実性が生まれる。こ
の結果陣営間に不安と不信感が増し、これを取り払うために更なる軍備増強に走
るという際限のない軍拡競争を招くことになる。ミサイル迎撃技術は未知数であ
り、仮に将来飛躍的に技術が高まったとしても不安定要因は消えない。
TMDは防衛的性格の兵器だからという政府の説明は誤りであり、戦後これま
で平和憲法の精神を生かして一貫して行なってきた平和外交政策を180度転換
する要素を含んでいる。ガイドライン関連法案と言い、国民性に反して今我が国
は米国追随の危険な道に歩み出そうとしている。
ヨウジ