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★タイトル (GSC ) 99/ 4/ 8 11:24 ( 25)
わたしのナツメロ物語 (27) 竹木貝石
★内容
日本歌曲のレコード
ラジオ深夜便の午前三時台に、『現代日本の声楽家で聴く叙情愛唱歌集』を放送し
た。
一応MD録音の準備をし、一曲毎に録音ボタンを押したが、どれもこれも気に入ら
なくてすぐに止めてしまった。
名高い日本の歌曲、歌っている人も、クラシックファンなら誰もが知っている有名
な歌手たちなのに、
「なんと不出来なレコード(CD)ばかりなのだろう!」
と、私は呆れてしまった。
何がどういう風に良くないのかと言えば、要するに音楽的な趣味が悪いと言う他な
い。
発声が暗い。ビブラートが大きい。子音を強調しすぎる。リズム感が悪くテンポが
遅れる。表現が大げさだ。録音が不鮮明でエコーが強い。歌全体の演奏がのろい。
一言でいうなら、全てが重苦しいのである。
日本の歌曲や唱歌は、爽やかに淡々と歌ってほしい!
私がもう10年若かったら、日本の歌曲をCDに吹き込んでみようかとさえ思う。
技術的・素質的にはプロの歌手に及ぶべくもないが、気取った重苦しい歌い方だけは
しないつもりだ。
今日の放送の中では、伊藤京子の『花の街』だけが僅かに良かった。
私は最近の流行歌(演歌や若者たちの歌)を、いつもけなしているが、歌曲の分野
でも同じような現象が起きている。ただ、伴奏音楽に電子音やドラムやエレキベース
を使っていない点だけが救われたが、これとても時間の問題であろう。
[1999年(平成11年)4月8日 竹木貝石]