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★タイトル (NKE ) 97/ 6/29 0: 5 ( 35)
「告白・2」M,D
★内容
前の夫との離婚の原因は「思想が合わなかったから・・・」等と、表向きはその様に申
しておりましたが、結婚する十日ほど前、私のいとこがニヤニヤ笑いながら、耳打ちし
てくれた言葉によると、夫は毎晩私に淫らな行為を求める故、
それが嫌になったとのことでした。
その時は、所謂変態的行為を強要する夫だったのだと思っておりました。
しかし驚いたのは結婚式の夜のこと、私ももうすぐ二十四になろうという男、
今まで数度、赤線の女と交わったことがある私は、新婚初夜における男女の営みは分か
っておりました。
「それでは、おやすみなさいませ」と正座して慇懃に頭を下げると、床に入るなり、妻
は軽い寝息を立て始めました。
しばらくして悶々とする気持ちに耐えかねた私は、ソッと妻の布団に手を忍ばせ、その
柔らかな二の腕をさすってみました。
ところが煩わしそうに目を開けた妻は、「今日はいけません」と言うなり、クルッと背
を向け、再び深い眠りに就いてしまいました。
結婚式そして披露宴など緊張の連続で余程疲れてるんだな、と独りごち、その晩は仕方
なく独り寝に甘んじました。
しかしそれから出かけたH温泉への新婚旅行でも、妻は私との交渉を拒絶しました。理
由は、「今日はだめです」と言うだけで、ちっとも要領を得ません。
それから十日余りというもの、妻は私を拒絶し続けたのでした。
困ってしまいましたが、こんな事を誰にも相談出来ることではありません。
こんなことが一生続くのだろうか、と目の前が真っ暗になるくらいの不安を覚えました
。
妻は夕食や団らんの時も決まって文学や哲学そして芸術等々、所謂堅苦しい話しばかり
でした。
「あなた、ニーチェのツァラツストラお読みになったことありまして・・・・あれにつ
いてご感想は・・・」等といった具合であります。
初めのうちは、興味津々で聞き入っておりましたが、これが毎日となるとウンザリです
。ストレスは貯まる一方でした。
そんなある日のこと、夕食時に突然妻が言いました。
「あなた、今日は大事な事があります。夫婦の行為です。お風呂から上がったら私の床
について下さい。」
あまりにも事務的に淡々と言うので、初めは何のことか分かりませんでした。
しかし、その意を察すると、嬉しさがじわじわと込み上げてまいりました。
結婚しておよそ一ケ月、ついに妻が私を受け入れてくれたのです。
うきうきしながら早々に風呂を出ると、全裸のまま床に入って妻を待ちました。