AWC 熱闘!ブロンコス96(14)     Faith


        
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★タイトル (GLD     )  97/ 1/ 8  21: 5  ( 95)
熱闘!ブロンコス96(14)     Faith
★内容
 レギュラーシーズン第12週。
 NFC東地区。最近の傾向から予想すれば、ダラス・カウボーイズの独走地区優
勝というのが妥当なところであっただろう。がしかし、サンフランシスコ・49e
rsとNFC代表の座を争う筈のそのカウボーイズは、シーズン前半だけで3敗と
いう不調ぶりであった。そのために第12週終了時点で地区優勝争いは、フィラデ
ルフィア・イーグルスに勝って4年ぶり地区首位のワシントン・レッドスキンズ(
7−3)、イーグルス(7−3)、カウボーイズ(6−4)の三つ巴の様相となり
つつあった。
 その熱い戦いとは無関係に熾烈なブービー争いを展開しているのが、ニューヨー
ク・ジャイアンツとアリゾナ・カージナルスである。ともに今シーズン4勝6敗の
両者が今週、カージナルスのホームフィールドで直接対決した。負けた方が単独最
下位となるこの対戦は、ジャイアンツが、先々週の勝利も含めて過去69勝36敗
2分け。しかし先週第11週は、ジャイアンツがカロライナ・パンサーズに軽くひ
ねられたのに対し、カージナルスは地区首位のレッドスキンズに延長の末に土をつ
けている。
 試合の鍵を握ったのは、流れ者ブーマー・アサイアソンだった。元シンシナティ
・ベンガルズのQBとして、49ersと史上屈指の名勝負を繰り広げた第23回
スーパーボウルで、惜しくも破れはしたものの存在を全米にアピールした。
 その後ニューヨーク・ジェッツに移籍。しかしジェッツのチーム状態は、アサイ
アソン一人加入したからといって改善できるものではなかった。
 そして今季からカージナルスに移籍。先週のレッドスキンズ戦ではNFL史上3
位になるパッシングヤード522という調子良さだった。そして今週も、タッチダ
ウンパスを2本通すなどの大活躍。それまで控えに回されていたうっぷんを見事に
晴らしての勝利であった。この男、まだまだ沈みそうにない。
 一方のジャイアンツはこれで4勝7敗。来週は、不調不調といわれながらもディ
フェンディングチャンピオンのカウボーイズ戦である。早くも今季負け越しが近づ
いてきたか。

 地区の上位と下位で別次元となっているのは、NFC西地区も同じだった。地区
首位とはいえ8勝3敗のサンフランシスコ・49ersに対して、カロライナ・パ
ンサーズが7勝4敗と、創立2年目のチームとは思えない勢いで、ヒートアップし
ている。
 一方で、そのパンサーズに負けたセントルイス・ラムズが3勝8敗。その下の、
2勝のニューオリンズ・セインツが、1勝のアトランタ・ファルコンズの相手だっ
た。
 はっきりいって、弱小対決である。
 勝ちたいという欲求は、勝てば単独ビリから4位タイになれるファルコンズの方
が、わずかばかり強かったらしい。ファルコンズの守備は、ここまで10試合で1
回しか相手のパスをインターセプトしていなかったが、今日だけで2回もインター
セプトを決めるなど、セインツのオフェンスを15に押さえた。攻撃では、ランニ
ングバックのエリック・メトカーフが今期初のタッチダウンを決めるなどで17得
点。
「勝てるときに勝っておかないとね」
 2勝目で大喜びする気もないめぐみだったが、とにかくこれで、全30チーム中
ジェッツと並んでドンケツの1勝組から脱出したのであった。来週、ラムズはパッ
カーズに勝てないだろうから、もしこれで来週のベンガルズ戦に勝てば3勝同士で
地区3位浮上となる。
 少々欲の出てきためぐみであった。

 めぐみと西村の置かれた寒い立場に対し、デンバー・ブロンコスを押す正木とカ
ンザスシティ・チーフスを押す水上は、なかなかに熱い。特に、ブロンコスの連勝
がまぐれではないらしいと思い始めた正木は、乗りに乗っていた。
 9勝1敗でリーグトップをひた走るデンバー・ブロンコスは、コルツの沈没とと
もにプレイオフの目が出てきたニューイングランド・ペイトリオッツ(7勝3敗)
とアウェイで対戦、34−8の大差で一蹴した。
 キーマンはNFLのリーディングラッシャーである、ブロンコスのランニングバッ
クのディビスだ。先週、ルーキーの去年に続いて2年連続1000ヤーダーを決め
ていたが、この日も32回走って152ヤードを稼ぎ、これで100ヤードを越え
た試合は今季6回目だ。
「ハードに走れって自分に言い聞かせていたんだ」とディビス。「1回タックルさ
れたぐらいで倒されるんじゃないぞってね」
 シーズンも押し迫ってくると、ドームではない青天井のスタジアムでは、パスの
時に手元が狂いかねない。手がかじかむばかりでなく、皮製のボールがカチカチに
硬くなって、滑りやすくなるのだ。自然とラン攻撃に頼るシチュエーションが多く
なる。ディビスの様な頼れるランナーがいるのは実に心強い。

 10勝目一番乗りのブロンコスを追うカンザスシティ・チーフスの相手は、先週
ブロンコスに破れているシカゴ・ベアーズだ。先週、スーパーボウル候補の呼び声
高い好調グリーンベイ・パッカーズに土を付け、大いに盛り上がっているチーフス
としては、4勝6敗なんて成績でふらふらしているチーム相手など一蹴したいとこ
ろ。
 目標のあるチームとそうではないチームの差が出たと言うべきだろうか。チーフ
スのディフェンスは、ベアーズのラン攻撃をわずか35ヤードに押さえたし、最後
はベアーズのタッチダウンパスをエンドゾーン内でインターセプトして、守備合戦
のロースコアゲームを制した。
 デリック・トーマスなどはベアーズのQBマーク・コリンズを2回もサックし、
これでコリンズはフラン・ターケントンの記録を抜いて、NFL史上もっともサッ
クされたQBになってしまった。
「にしても、どうしてこの守備力がブロンコス戦で出なかったのかなぁ」
 勝って当然というふうで、水上がぼやいた。AFC西地区の第12週終了時点の
順位は次の通りだ。残り5試合でブロンコスに追いつけるのか。
       1位:ブロンコス  10勝1敗(地区内4勝1敗)
       2位:チーフス    8勝3敗(地区内4勝2敗)
       3位:チャージャース 6勝5敗(地区内3勝3敗)
       4位:シーホークス  5勝6敗(地区内1勝4敗)
       5位:レイダーズ   4勝7敗(地区内1勝3敗)

 次週(第13週)
 ブロンコス  対 バイキングス (バイキングスのホームゲーム)
  チーフス   対 チャージャース(チーフスのホームゲーム)
  ファルコンズ 対 ベンガルズ  (ベンガルズのホームゲーム)
  ジャイアンツ 対 カウボーイズ (ジャイアンツのホームゲーム)

                                                     −To be continued.−





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