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★タイトル (PFM ) 95/ 4/ 6 20:26 ( 89)
温暖化防止会議難航 −私たちのあり方の問題− Mary
★内容
3/28からベルリンで開かれている「気候変動枠組み条約第一回締
約国会議」が難航しているようです。原因は先進国側が2000年まで
に二酸化炭素などの排出量を1990年の水準に安定化させるという約
束を果たせそうになくなり、途上国側がこれに反発して2000年以降
の課題についての議定書づくりが難しくなっているからです。(200
0年以降は削減を目差す必要がある)先進国側が途上国側を巻き込むこ
とで自らの負担を軽減しようとしているのに対して、途上国側は今後の
発展のためにエネルギー使用に制約を受けたくないという事情があるか
らです。開催国のドイツだけが「二酸化炭素の排出量を2005年まで
に1990年水準より25削減する」という政策を堅持すると明言して
いるようです。肝心のアメリカは難色を示し、日本はアメリカの出方次
第となっているようです。
私は、最も経済の進んだ大量の資源・エネルギーを消費する先進国が
、まず足並みを揃えてこの問題に対して本腰で取り組むことが必要だと
思います。途上国側の同意に頼らずに、先進国がまず行動でその意志を
示すべきです。各先進国があらゆる問題に優先してこの問題を扱うこと
が必要です。日本でも政治は種々雑多な問題に忙殺されることなく、好
景気でも不景気でも絶えずこの問題を頭に入れて置くことが必要です。
環境関連の法整備をすると共に、環境庁は環境省に格上げして取り組む
位の意気込みが必要だと思います。人類にとっての再重要課題なのです
から、この位はしても当たり前だと思います。
どう考えても温室効果ガスの排出を安定化ないしは削減するのですか
ら、省エネルギーと言った機械・設備の効率化だけでは対応できないこ
とは明らかです。何故ならそれらの改良で期待できるのは精々数パーセ
ントであり、機械・設備の規模や数が増えれば帳消しになってしまうか
らです。ですから、機械・設備の規模や数自体を抑えないといけないの
です。つまり、これは私たちの生活のあり方を見直さなければならない
ことを意味しています。例えば次のように。
1.マイカーはやめ、電車やバスや自転車で通勤・通学・旅行しまし
ょう。(都会では車は必要ないでしょう。勿体無いわね。一人し
しか乗ってないじゃないの)
2.マイカーに乗るなら軽自動車等排気量の少ない車にしましょう。
(そんなに急いでどこ行くの。そんな性能必要ないでしょう。燃
費も良くなりガソリン代も節約できるでしょう)
3.荷台のあるタクシーを増やしましょう。マイカーを持つ理由に荷
物を運びたいという理由もあるからです。税金・保険・車検・ガ
ソリン・駐車場・買替等、マイカーを所有することは決して経済
的とは言えません。車貧乏という言葉がある位ですから。
4.素人考えですが、現行の消費税の他に燃料消費税というようなも
のを新設してはどうでしょう。用途別・使用量別に税率を変える
等、細かいことは別にして、とにかく燃料の価格を引き上げるこ
とで使用量を抑制させましょうというものです。そしてその税収
を環境対策に当てるのです。調査・研究費や助成金に当てたり、
森林を増やしたり、途上国技術援助に使ったりといった用途にで
す。
5.軽自動車の基準を緩めて車内をより広くする規格にしましょう。
(現在の軽自動車は確かに狭苦しいですからね。身体も大きくな
っているし)
6.価格も軽自動車の方がもっと割安になるようにしましょう。
(いずれ軽自動車を標準にしましょう)
7.軽自動車をより優遇する税制度に改めましょう。ある排気量以上
の車は極端に税金が高くなるようにしましょう。(現行消費税は
環境対策とは逆の方向を目差すものであることが分かります。物
品税の方が却って良かったのです)
注)マイカーが小さく少なくなると鉄鋼等の消費量も少なくなります
。私たちの生活を見直すと排出比率が4割と最も多い産業用やそ
れに関連して2割の運輸用の二酸化炭素の排出量も減らすことが
できるのです。
これは一例でありマイカーに限った見直しですが、どれも既存の技術で
解決可能なものばかりです。今まで車について抱いていたことは性能・
スタイル・乗り心地と言ったエコロジーとは無縁のことばかりでした。
だから、軽自動車は恥ずかしいと誰も乗らなくなってしまいました。私
たち消費者に環境問題に対する意識がありさえすればこういう方向には
行かなかったはずです。また、行政やメーカーにもこの問題に対する意
識があればこうはならなかったはずです。そしてこういうことはマイカ
ーに限らず私たちの生活のあらゆる面で言えることです。このようにこ
の問題は技術以前の私たちのあり方の問題なのです。
私たちには本当は何が必要なのかを今一度立ち止まって考える必要が
あると思います。物質欲をかきたてる世の中の宣伝・広告に踊らされる
ことなく、精神的でもっと大切な何かを求め取り戻すことが、この問題
を解決する道に繋がるのではないでしょうか。(^。-)
Mary(マリア)
P.S. 私は自転車が好きです。生活の中で自然にスポーツしています。(^。-)