AWC 今日のMaryさん                ネダ


        
#4122/7701 連載
★タイトル (SUG     )  95/ 4/ 2   0:46  ( 86)
今日のMaryさん                ネダ
★内容

以下の文章にMaryさんの人間的特性と思考回路の特性がよく表れていますね。

>#5913/5923 フリーボード
-----------------------------------------------------------------以下引用
地球環境を守ることは至上命令です。現在の世の中には贅沢・無駄が沢
山あります。衣食住を満たす以外に必要でないことというのが沢山あり
ます。例えば衣類は主に寒さから身を守るためのものですが、現在では
ファッション性の方が重要視されています。衣類はその機能とは遠く離
れ、格好の良さ中心に作られ使われています。非常に人間の生活を豊か
にしているのと同時に、流行が変わると着られる物もポイポイ捨てられ
たりします。この他に成長したり太ったりして着られなくなり捨てる場
合もあるでしょう。これに関してもリサイクルはほとんど行われていま
せん。ここには衣類を生産するときの資源・エネルギーの無駄使いと余
計な汚染物質やゴミの排出というマイナス要素があるわけです。
---------------------------------------------------------------------以上
きっとマリーさんは、衣服は寒さから身を守れればそれでいい、と思っている人でし
ょう。つまり、デザインなんかどーでもいい。どうせリサイクルするんだから、誰に
でも似合うもの、人民服や制服みたいな物で過ごせばいいのだ、という考えなのでし
ょうね。では、ご当人は果たしてそういう無駄のない恰好をしているでしょうか?し
かも公害の出る化学繊維でなくて、100%絹とか、カシミヤとかアンゴラとか木綿
なんでしょう。しかも化学染料は使っておらず、草木染めの衣服で過ごしていらっし
ゃることでしょう。世界中がこうすれば、衣服の無駄は確かになくなるでしょうね。
しかし服飾文化は壊滅しますね。衣服で個性を表現することもできなくなるわけです。


-------------------------------------------------------------------以下引用
                             それか
ら食事は身体に栄養を補給し生命と健康を維持するためのものですが、
これもまたその目的とは大きくかけ離れたものになっています。食物の
持っている味・色・形・香は人間の食欲を誘うためのものですが、今で
はそれを快楽として徹底追求しています。これもまた生活を豊かにして
いるのと同時に、非常に大きな無駄を作り出しています。
---------------------------------------------------------------------以上
では、無駄を取り払った食事というのは、どんな食事ですか?
さっぱり分かりませんねー。カロリーメイトですかねー?宇宙食かな?
現在私たちが安価でしかも豊富に安定供給され、比較的安全な食品を食べられるのは
、味、色、形、香りを各企業や農家やレストランなどがお互いに競争して、少しでも
おいしいものを作りたいと努力してきたその結果なのです。そこには常に経済の法則
が働きますから、生産効率を上げるための工夫は大変なものですところがマリーさん
は、それを快楽の追求だからやめろ、というのです。では、企業や農家はどうすれば
いいのでしょうか?寿司屋はどうすればいいのでしょうか?トロ食べちゃいけないん
ですかね?外国の魚を輸入しちゃ、いけないんですかね?マリーさんは一言、無駄は
いけないというだけです。食べ残しが無駄なんでしょうか?じゃ、全部食べて、食べ
過ぎて健康を害してもいいのかしら?食べ残し=無駄というのは短絡ですね。個人差
の問題ですからね、これは。
じゃ、1回の食事当たりのカロリーを法律で制限すればいのでしょうか?それとも質
量で決めればいいのでしょうか?コストでしょうか?栄養バランスでしょうか?食料
といっても基準は複数あるのです。マリーさんが一体なにを言ってるのか全く理解で
きない文章ですね、これは。



-------------------------------------------------------------------以下引用
                          最後の住居は
寒さ・暑さ・雨・風・埃・外敵等から身を守り、安心して暮らせるよう
にするためのものです。家の中には生活に必要な様々な用具が備えられ
ます。住居についてはやろうと思えば限りのない贅沢をすることができ
ます。ここにも前者と同様の無駄があります。そして人間の生活は衣食
住だけではありません。欲望の限りない追求があります。遊びもその一
つです。仕事に対する遊びは必要なものですが、これも贅沢をすれば切
りがありません。ここにも無駄があります。そして、こういうことはあ
なた一人が行なっているのではなく、世界中の数億人かそれ以上の人の
間で行われているのです。これは膨大なとてつもない環境破壊要因です。

---------------------------------------------------------------------以上

今度は住居と遊びです。(笑)。ここにも無駄があるというのです。
これも人口密度とか物価とか文化とか個人差の問題です。もちろん遊びも欲望も贅沢
も個人差があります。
マリーさんの過ちは、この個人差とか民族性とかの文化の違いを「無駄」「贅沢」と
いう言葉で埋められると思っていることです。
無駄とは余剰です。余剰があってはじめて、文明が育ち文化が成熟しました。エジプ
ト、ギリシア、ローマ文明、中国の発達。そして、産業革命なども含めて、ヨーロッ
パの植民地主義とアメリカの繁栄、そして現在の日本。これからの東南アジア。すべ
て人類は余剰=無駄を求め、それらと共に歩んできたのです。そして文明は歴史的に
その都度問題を抱え、やがて解決してきました。余剰と無駄、そして贅沢、これらは
性格を全く異にします。その異なる実相を区別せず、ステレオタイプのイメージで単
純に「無駄、贅沢」を切り捨てたところで、逆に多くのものを失ってしまうでしょう。
最初に無くなるものはもちろん「心のゆとり」です。環境問題はエネルギー問題です。
エネルギーの余剰は心のゆとりを生みます。このエネルギー問題と心(文化)の問題
は非常に複雑です。とてもBD上で論じられるほど簡単ではありません。
にもかかわらず、Maryさんは我慢を要求します。途中の理屈はぬきです。
これじゃ、問答無用ですねー(笑)。

                                    ネダ




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