#710/1336 短編
★タイトル (ZWN ) 96/11/29 23:41 ( 48)
悩み 金剛寺
★内容
「悩み」
「人は何故他人を愛するのだろうか?また、人を好きになるのだろ
うか?」
そんなことを考えたことのある人がいるだろうか。僕は、いるに
はいるが、数少ないだろうと考える。その数少ない人の中に僕も含
まれるのだと考えている。
今僕は、地上7階建ての屋上にいる。そして、今立っている場所
は、屋上に張られたフェンスの外である。
「学校にいく理由は?」「恋愛する理由は?」「愛とは何なのだろ
うか?」など、立っていながら考えている。
そして、一番の疑問は「人は何故、生まれたか?」と言うことで
ある。
そんな僕の疑問に、正確に答えられる人物がこの世の中にいるの
だろうか?僕は、誰一人として、この疑問に答えを出すことが出来
ないと思っている。なぜなら、そんなことを考えながら生きている
人物がいないからだ。「人は何のためにいるのだろうか?」につい
て、僕の考えを述べると、「人とは、この自然のおおき星を滅ぼす
ために生まれてきた侵略者」と、思っている。現に自分自身もそう
だと思っている。
時に自分自身は何なのかと考えることもある。だが、これについ
ての答えは、全くといっていいほど分からなかった。そして、悩ん
だあげく、この場所に立っているのである。
他人は、僕がここに立っているのを見ると、すかさず、「早まる
のはやめろ」「考えなおすんだ」などと声をかけてくる。そんな声
に僕は「他人に何が分かるのだ」「何を考え直すのだ」と、問いか
けてみたい。その問いかけに答えられた者がいたならば、僕は今立
っている場所から、今まで自分がいた空間へと戻ろうと決心してい
る。
が、答えることが簡単そうな疑問ほど、時に、答えにくいものに
なる。その者達は、僕の疑問に答えることが出来なかった。そして
僕は、何も疑問のない大いなる空へと飛び立った。何も怖いものな
ど無く、希望に満ちあふれていた。僕の心は。
==後書き==
短い短い作品をアップした。何故、こんなことをかく気になった
のかは、私にも分からないのではあるが、きっかけは「トイレ」に
あったと思う。これを書く10分ほど前のことである。ふと「恋愛
ってなんだろう」と、思ったのである。と、これ以上書いたら、作
品より長くなるようなので、こんへんでやめておこうと思う。
年明けから、長ったらしい作品をアップする予定ですのでよろし
くお願いします。
(叙朱さんの「始発電車〜」、読んでいます。感想は、12月末に
書きます)
では、金剛寺