AWC 編纂                    聖 紫


        
#504/1336 短編
★タイトル (ALN     )  95/ 9/13  22:56  ( 35)
編纂                    聖 紫
★内容

    微笑んで良いですか? あなたの後ろ姿を見送る時には…
    優しさすら忘れて仕舞いました… 今更、涙も出ないわ。

    あなたが残して行く想い出は… 何処に捨てましょうか?
    悲しみも笑顔も紙屑に書かれた落書きにもなりはしない。

    夕暮れが気付かぬ中に早足で街を隠して仕舞う… 窓の外
    明かりは止して欲しいの… 数えている中に思い出すから

    忘れて仕舞えば良いのね? 覚えて居る方が難しいから…
    今日の悲しみも明日の寂しさも、直ぐに忘れて仕舞うわ。

    そして、あなたの意地悪な笑顔を探して仕舞う夜が来るわ
    そして、私は独り… 微笑んで居ましょうか今日の様に…



    夏は何処へ消えたのでしょう… 秋は何処まで来て居るの
    あなたはどうして居るのでしょう… 私は今も相変わらず
    ペンを持つのも忘れて仕舞、電話なんてとてもじゃ無いわ
    思い出してもただそれだけと… 同じ事なら良いわと笑う

    不思議なものね… あなたに出逢った頃はあんなに過去を
    振り返りながら暮らして居たのに… 今ではあなたの事は
    想い出せ無くて、毎日が幸せすぎて別れに気付かなかった
    今でも笑顔で、あなたの部屋のドアが叩けそうで悲しい…

    いつの間にか雲は鱗模様で、風すら澄んだ声で歌を歌って
    未だ青い癖に木の葉は秋のつもりか旅立ちの舞いを踊る。
    やわらかい日溜まりの中で、私はぼんやりとただ眺めて…
    もう終わった書きかけの絵の事なんかを思い出して見る。


                           聖 紫




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