#477/1336 短編
★タイトル (ALN ) 95/ 7/12 23:19 ( 90)
流星 聖 紫
★内容
線香花火
火玉に夢を託した様に 君の瞳は震える指先の
線香花火に釘付けの侭 弾けて赤い星達の様に
儚光りは闇を深くする 君は瞳で過去を追う…
見つめ続ける怖さと… 背中に背負った寒さと
火玉が落ちるまでには 見つからない言葉探し
闇は背中に背負われて 君は微かな夢に縋って
花火は一時の思い出に 燃え尽き一息に消える
何時しか涙に滲む火玉 君を支えた愛は嘘の色
花火の煙に迷い描き乍 落るか消るか捨るのか
塞いだ心の耳に風の声 吹かれて流れて闇の中
闇に流れる煙を追えば 揺れる火玉が切なくて
火玉よ落る迄の命なら 落ちる迄に消えて終え
縋る未練と突放したい 激しい寒さと悲しみが
燃えて尽きて終うまで 指先で震える線香花火
流星
曇り空なら見ることも出来ないあなたの行方…
流れて行くのですか… 気付かれぬ夜に独り…
指で辿りながら探した星の名前を独り呟けば…
闇に抱かれたまま眠り 朝は露と消えましょう
to Night
愛が言葉で語れるのなら
僕はこの世の総ての言葉を集めて君に送るよ
愛に形があるのならば
僕はこの世の果てまでも探して君に見せるよ
時が流れて季節が巡っても
月日が過ぎて幾年数えても
僕は君を愛し続ける
君が僕を忘れても僕は君を忘れない
僕が君へのこの愛を無くして仕舞うとすれば
二度と誰も愛せなくなった時
きっと僕の此の瞳は二度と開きはしないだろう
誓いが愛に変わるなら
何時でも君を愛せたのに
命が愛に変わるなら
何時でも僕は投げ出せたのに
季節を繰り返し数え切れないほど
年を忘れて振り返りもしないで
それでも僕は君を今でも愛している
僕の愛する君がこの世に居ようと居まいと
僕の愛は変わらない君への愛は変わらない
僕がこの世に居ようと居まいと君への愛は変わらない
僕が愛した君への君への愛は変わらない
初夏の夕暮れ…
傾きながら射し来る光りを
弾いて眩い川面を風が行く
夏柳は未だやわらかいから
ゆらゆらゆらり…
君の笑顔の向こうで揺れて居るよ
蝉の初音未だ止まぬ夕暮れ
闇が背中で耳打ちする頃迄
僕の側に居て欲しい君だよ
きらきらきらり…
君の瞳が答えの変わりに妖しく輝く
初夏の星達はお寝坊だから
まだまだ二人で話て居よう
暮れ切らぬ浅い闇に紛れて
ちりちりちりりん…
二人の愛が壊れぬ様に弾けて響く
聖 紫