#344/1336 短編
★タイトル (XVB ) 94/12/24 1:22 ( 34)
覆面>さあ、どうぞ・・・
★内容
こんにちはぁ、あなたは今度新しく入ってきた方ですね。わたくしここの管理を長
い間まかされているものです。仲良くやっていきましょうね。
え? よく見るとあなた、わたくしとどこかであったことありませんでした? え
えとどこでだったかな、逃げなくてもよろしくてよ。
誰かその人が逃げないようにつかまえてくれませんか? ああ、ありがとう、外で
の暮らしが厳しすぎてわたくし目が悪くなったもので、よく見えないのですの。さあ
さあ遠慮なく、こっちにいらっしゃって、じっくり見て差し上げますわ。
あらまあ、わたくしごのみの色男、でも残念ね。わたくしあなたのことを知らなけ
ればなんとかできたかもしれませんけど、たまたま知っていたから、あなたのこと特
別待遇にさしてあげなければなりませんね。
まあ、まあ遠慮なく、こちらによってきませんか。ええ、恥ずかしがらなくてもい
いですよ。外ではどんな人でも、ここではみんな平等なのですから、遠慮しなくても
いいですってば。来なさいよ。来てくれないとこっちから行きますよ。ああ、そうそ
うそれでいいんですよ。
わたしにはね、あっちの世界でとっても逢いたくて、逢いたくてたまらない男の人
が一人いましてね・・・。
少し震えているようですね。寒いのですか。それともお腹がすいているのですか。
そう、お腹がすいていたら、こんな退屈なわたくしのお話をきいていても、たまらな
いでしょうね。いいでしょう。あなたには、ここの特別料理を食べさせてあげます。
さあ、誰でもいいから、この方に特別料理を作ってくださいませんか。あなた下痢
をしている? ちょうどいい。おかゆさんのようなものを食べたいでしょう? あな
たこのお膳にたくさん作ってあげなさいね。
もうできたのですか。早いですねえ。まあなんて水っぽいのでしょう。固形物って
ものがぜんぜんないわ。駄目ですよ。こんなのばっかり出していたら、そのうちにお
迎えが来てしまいますわ。
さあ、さあ、あなたのために、特別料理ができましたよ。こんなに水っぽい特別料
理ですけど、遠慮なく、食べてくださいね。さあさあ、そんなに嫌がらなくても結構
ですよ。
誰かこの方を捕まえてくださいませんか、この方嫌がって、特別料理を食べてくれ
ようとはしてくれないのですの。
それじゃ、わたし直々に特別料理を作ってあげましょうか。そうすればあなたも食
べてくれますよね?
ブリブリブリブリブリ・・・さあ、どうぞ・・・。