AWC ベルタ おいで (盲導犬と共に)   / 竹木 貝石


        
#5382/5495 長編
★タイトル (GSC     )  01/01/05  22:52  ( 98)
ベルタ おいで (盲導犬と共に)   / 竹木 貝石
★内容
ベルタ おいで (盲導犬と共に)  柏木 保行 (竹木 貝石)

    はじめに

   1
 今から約25年前、私はこの本を自費出版で300冊製作し、大勢の方々に
購入していただき、また、協力金や寄付金をお寄せいただきました。そのこと
は今なお深く感謝いたしております。
 当時はまだパソコンやワープロが無かった頃で、私が点字で書いた原稿を一
区切りずつ読み上げ、妻が『広辞林』と首っ引きで原稿用紙に書き写したもの
です。それを札幌盲学校や名古屋盲学校の先生達に校正してもらい、写植印刷
にしましたが、第二水準の漢字を随分使ってあります。
 このたびの改訂版では、難しい漢字をなるべく減らし、助詞や接続詞を若干
修正した他は、元の文章のまま掲載いたします。但し、注1〜注9は、今回新
たに追加した補足説明です。
 本書『ベルタ おいで = 盲導犬と共に』を電子データとして入力し、PC
−VANのSIG 「AWC 長編ボード」にUPLOADするに当たり、永山
秀智(ハンドルネーム)さんに校正をお願いしました。
 この場を借りて、皆々様に厚くお礼申し上げます。
      [2000年(平成12年)12月20日    著者]


   2
 ベルタ号は、北海道初の盲導犬として、札幌西ロータリークラブより寄贈さ
れた犬です。
 4年間、私の目となり杖となって尽くしてくれた可愛いベルタ…。
 ベルタの日常生活を通して、皆様方にもっと盲導犬のことを知っていただき
たいと考え、この本を出すことにしました。
 四部構成になっていて、各編の内容と執筆年月は以下の通りです。
 第一部:ベルタをもらうに至った経緯から訓練終了まで 1971年 1月
 第二部:札幌におけるベルタとの楽しい思い出     1972年 4月
 第三部:名古屋に転勤してからのベルタとの暮らし   1974年 7月
 第四部:ベルタの突然の死による悲しみの記録     1974年11月
 4回に分けて、各々違った環境・違った心境の中で書いた原稿を、1冊にま
とめたのがこの本と言えます。文体が現在形になっているのもそのためで、盲
導犬に対する認知度や周囲の状況も、当時と今とでは変わってきている点をお
含み置きください。
 また、ある会報に乗せる目的で書いた文章をほとんどそのまま掲載しました
ので、情景描写が少なく、さりとて観察記録でもない、いわば『報告文』の形
式になってしまいましたが、なるべく誇張せずに、ありのまま書くよう努めた
つもりです。
 なお、本書中、お世話になった方々の実名を出させていただいたことをお詫
びいたします。ありがとうございました。
       [1975年(昭和50年)1月9日   柏木 保行]

---------------------------------------------------------------------





    目次

 第一部 東京編
   1  沢山の励まし
   2  豊かな経験 溢れる情熱
   3  自然な姿に感動
   4  初めて呼んだベルタ
   5  犬の声の中に眠る
   6  怒ってはいけない
   7  順調なときこそ
   8  盲人泣かせの難所
   9  遠足
  10  東京を去るベルタ
 第二部 札幌編
  11  涙と善意を生かして
  12  ごめんよベルタ
  13  難しいタイミング

  14  迷惑は最小限に
  15  三つの条件
  16  優れた犬もまず健康から
  17  出来ることと出来ないこと
  18  ベルタはわが子
  19  夢は広がる
  20  オリンピックの街札幌
  21  あわただしい別れ
 第三部 名古屋編
  22  ふるさとの街
  23  相次ぐ病
  24  真の愛情を
  25  念願叶って
  26  田舎道を行く
  27  ベルタの心は童子の心
  28  隠れた親切
  29  ベルタをとりまく人々
  30  音楽会
  31  この一時
 第四部 終編
  32  「ストップ」
  33  「ベルタ カム」

---------------------------------------------------------------------









前のメッセージ 次のメッセージ 
「長編」一覧 オークフリーの作品
修正・削除する         


オプション検索 利用者登録 アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE