AWC 白マムシ団 5   永山


        
#3866/5495 長編
★タイトル (AZA     )  97/ 5/20   0:23  ( 17)
白マムシ団 5   永山
★内容

 彼は口元に、かすかな笑みを浮かべていた。
(運がよかった)
 光井秀吾郎からの最新メールを読み終わると、彼−−少年は文書を保存する
ことなく、メールボックスからメールそのものを削除した。
(尾林さんの家を訪ねたら、たまたま留守で、こうして部屋で待たせてもらえ
て……覚えたばかりの操作で、メールを読んでみようという気になったのが、
幸いしたな)
 パソコンの電源を切ると、彼は元いた座布団の上に収まった。
(みんなに知らせなくちゃ。相談して、善後策を練ろう)
 厳しい顔をしていた少年だったが、部屋の外からの声に、その表情は柔らか
くなった。
「江守君? 卓、やっと帰ってきたから。もう少し待っててね」
「はい、おかまいなく!」
 江守は、子供らしい、高い声で答えた。

−−終




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