#3214/5495 長編
★タイトル (FJM ) 96/ 2/28 7:45 (182)
ヴェーゼ 設定&用語 リーベルG
★内容
ヴェーゼ設定
◆通貨単位
基本単位はノーン。ネイガーベンの通貨であるが、クーベスのどこであっても大
体通用する。1ノーンは、およそ25円。ネイガーベンの場合、物価は日本のおよ
そ半分程度。例えば、屋台で一杯のサリューを買うと、4〜5ノーン取られる。
ノーンの下の単位として、グラダルがある。1ノーン=10グラダル。
貨幣は金貨、銀貨、銅貨があるが、今のところ紙幣はない。一番最小の貨幣は、
1グラダル銅貨。最大は1000ノーン金貨。全ての貨幣はマシャが鋳造、発行し
ている。
ちなみに、普通の娼館でのショートの料金は、1000ノーン程度。
◆時間
地方によって、時間の区分はやや異なる場合があるが、クーベス大陸標準時間は
マシャの塔の1つで刻まれる時間となる。
アンストゥル・セヴァルティの1日は地球と同じ24時間 = 86400 秒。時間、
分、秒にあたる単語は当然あるが、地方によって異なるし、わかりにくいので、時
間、分、秒と訳してある(^^;)
マシャ時間の1秒は地球時間の1秒だが、1分は72秒となっている。従って、
マシャ時間の1時間は地球時間の50分となる。
◆神々
人類の恒星間飛行を禁止し、次元間ゲート理論を授けた謎の存在。その正体、数
意図などは不明だが、<ユガ>の13賢者と呼ばれる影の支配者たちだけは、神々
を憑依させるという方法によって、コミュニケートできる。
◆レヴュー
Reverse Dimension World . 異なる次元世界。
◆ムーンゲイト
レヴューへ通じるゲイト。開くにはほとんど1都市の1年分ほどのエネルギーを
消費する。神々によって人類にもたらされた技術理論に基づいて作られたが、その
理論を完全に理解している人間はいない。
1つのムーンゲイトは156時間に1度しか開くことができない。これは、技術
的な限界ではなく、理論的な限界であり、この時間を短縮することは不可能である。
ゲイトを持続しておける理論的最大時間は29時間で、それを経過するとゲイトは
自然に消滅してしまう。ゲイトを開くということは、空間そのものに大きく干渉す
ることになるため、ある程度の時間が過ぎると復元作用が働くのではないか、と推
測されている。もちろん、時間が長くなればなるほどエネルギーを消費するので、
現実的な使用可能時間は12時間程度である。
緊急手段として、18分という短時間であれば、156時間という制限を受ける
ことなくゲイトを開くことができる。ただし、膨大なエネルギーを消費する。
1つのムーンゲイトは1つのレヴューに対してのみ開き、他のレヴューに変える
ことはできない。
◆NWC
New World Century. 西暦2050年代のいつかに発足した統合政府と共に制定さ
れた。
◆汚染物質
この時代の「汚染物質」という単語は、先頭が大文字になっている。それは、AD
の時代から蓄積された、農薬、放射性廃棄物、産業廃棄物、化学薬品などが複雑に化
合した物質となっている。
何種類かのウィルスや細菌は、この汚染物質によって突然変異した結果、人体にと
って激烈な毒性を持つに至っている。地球上のラボによって、汚染物質を分解する研
究が行われているが、汚染物質そのものが急激に変化し続けている上に、研究施設を
シールドするのに多大な費用がかかるため、研究は進んでいない。
◆シグ
統合情報シンクロナイズド・プロセッシング・インターフェイスの略。体内に注入
されたナノマシンによって、思考そのものを瞬時に伝達することができる。2次元の
スクリーンに映し出される情報の数倍の情報を受け取ることも可能。
シグ・システムを処理するのは、並列接続されたMIサーバである。1つのシティ
には、2000から3000のMIサーバが常時稼働している。
◆MI
魔法知性(Magical Inteligence)。エレクトロニクスと魔法の融合から生まれた
知性。それは、もはや一つのスピーシーズ(種)といえる。
◆魔法
アンストゥル・セヴァルティを支配する力。アンストゥル・セヴァルティでは、
科学技術文明ではなく、魔法に基づく文明形態が発展した。
◆CTSS(Counter Telor Special Service)
対テロ特殊部隊。警察組織ではなく、統合軍の部隊である。
◆ジェミニ・コミュニケーション・システム
魔法の訓練を積んだ一卵性双生児の片方を別のレヴューに配置することによって
タイムラグなしで通信を行うシステム。
現在では、DNA操作で人為的に発生させた双子の胚を一定期間培養し、魔法によ
って様々な外的刺激を与えていく。その結果、数週間後には脳細胞だけが発達した双
子の胎児一組が培養基の中に誕生する。それぞれの脳細胞の一片を摘出して、2人の
成人に投与すれば、基本的なコミュニケーションシステムを備えた2人の連絡要員が
できあがりである。そのままでは漠然とした色や形しか伝達することができないが、
訓練を重ねれば片方が見ている光景や、耳にしている音声、触れている物の固さや温
度まで、そのまま相手に転送することも可能になる。ある意味ではシグシステムに似
ているが、ジェミニ・システムはアンストゥル・セヴァルティのようにシグスペース
が設置されていない場所でも使える。
◆ヴェーゼ
潜在している魔法の力を急激に活性化する物質。地球のラボで精製されたヴェーゼ
を投与されて生き残ったのは、アンソーヤただ一人。
純粋なヴェーゼは、アンシアンの女性の膣内に分泌される未知の物質から抽出され
ることが、理論的に予想されていた。リエ・ナガセは、抽出途中のヴェーゼを浴び、
強大な魔法を身につけるに至った。
◆魔法使い協会
アンストゥル・セヴァルティの魔法の頂点であり、アンストゥル・セヴァルティの
実質的な支配者機構。その本拠はマシャ島にあり、故に協会はマシャと呼ばれること
もある。
◆灰色の魔法
魔法使い協会は、赤い塔、白い塔、黒い塔の3つの塔に象徴されるように、真紅派
(ロザルサン)、白虹派(レワーディ)、深黒派(ボルス・ターク)の3つの流派に
分類できる。もっとも、現在は、この3つの流派は互いに吸収しあい、単なる派閥以
上の意味はない。
灰色魔法は、古代の邪神シャリキーンが地上にもたらしたといわれる流派である。
その歴史は、他の3つより遥かに古い。3つの流派は、灰鳥派(シャリキウヴ)から
分派したとも言われ、事実それぞれの魔法には、シャリキウヴの名残が見られる。
シャリキウヴの最大の特徴は、シャリキーンと特別な盟約を結ぶ点にある。術者は
自らの肉体に一部を、シャリキーンの使い魔に捧げることによって、巨大な力を授か
ることができる。
他の3つが、魔法の焦点を杖や指輪、護符などの無生物に求めるのが主であるのと
対照的に、シャリキウヴは生物、特に鳥に求める。これは、シャリキーンが鴉(ナシ
ュー)と人間の姿形をしていると伝えられるからである。
◆フレン・フレイ
暁の種族という意味のアンストゥル・セヴァルティ語。クーベス大陸の北東の半島
フウェルキイィを覆う森の中に住んでいる伝説に近い種族。妖精と呼ばれることもあ
り、若葉の色の髪に銀髪が混じっているのが特徴。伝説によれば、アンストゥル・セ
ヴァルティのあらゆる生き物より遥か昔、フレンフレイ族は神々に仕えていたが、神
々とシャリキーンとの抗争のとき、シャリキーンについたため罰として、7万9千年
間、地上に追放されたという。
強大な魔法を持つというが、マシャをはじめ、他の一切の種族と没交渉であるため
真偽のほどは不明。好奇心でフウェルキイィの森に足を踏み入れたものは、二度と帰
ってこないか、発狂して戻ってくる。
◆魔法的生物
トートやイーズのように、魔法によって進化し、人間のような知性を得た動物。彼
らは突然変異的な存在であり、ほとんどの場合子孫を残すことはない。
◆竜
太古から魔法を持ち、人間と敵対と共存を繰り返してきた種族。現在は、共存関係
にある。竜は寿命が2000年から3000年と言われ、齢を重ねていくにつれて、
身体も魔法も大きくなっていく。3000年生きた竜は、一つの街を覆い尽くせるほ
どになると言われている。
竜に雌雄の別はなく、死ぬ前に一度だけ卵を生む。卵は200年後に、ひとりでに
孵り、親の記憶をある程度共有する。
飛竜……翼を持つ竜。大きさは人間程度。肉食。鋭い牙と爪。
火竜……翼を持ち、口から火を吐く竜。大きさは人間の子供程度。
妖精竜……大きさは仔イヌほどで長い尾と短い首が頑丈そうな皮膚に覆われた胴体
からにゅっと突き出している。4本の脚で歩き、2本の腕がある。見かけ
は竜にそっくりだが、魔力も持っていないし、口から炎を噴くこともない
ので妖精竜と呼ばれている。通常は人気のない深い山中などで生息してい
る。
◆暦
現在、クーベス大陸で使用されている唯一の暦は、マシャの成立と同時に定められ
た聖ルディ歴。物語は696年から始まっている。
アンストゥル・セヴァルティの1年は地球と同じ365日。
1年は16ヶ月に分類され、
1月 チャード 23日
2月 ギュード 23日
3月 メイガード 23日
4月 ドゥード 23日
5月 オヴァード 23日
6月 ティンヴァード 23日
7月 ロリヴァード 23日
8月 パウレード 23日
9月 イズレード 23日
10月 ハイラード 23日
11月 ラティード 23日
12月 ジェヴァード 23日
13月 ナイヴァード 23日
14月 ヨード 22日
15月 コリュード 22日
16月 スティード 22日
と名がついている。
アンストゥル・セヴァルティには月は存在していない。にもかかわらず、1年を月
という単位で分割しているのは、マシャが696年前に暦を定めた時点で、月という
天体が存在していたことを示している。