AWC 「まだ死なれては困る」の粗筋   永山


        
#3127/5495 長編
★タイトル (AZA     )  95/ 8/30   8: 0  ( 47)
「まだ死なれては困る」の粗筋   永山
★内容
 「まだ死なれては困る」は投稿作品でして、賞の要項に、四百字詰め原稿用
紙3〜5枚の粗筋を付けることとありましたので、粗筋を書きました。これも
合わせてUPしておきます。

まだ死なれては困る/粗筋
 十二月一日、横澤紀子は離婚した。その報告を受けた妹でまだ学生の佳子は、
親を亡くしてから懸命に自分のことを育ててくれた姉のことを思い、再婚相手
を見つける気持ちで思い切り遊ぶよう、勧める。
 三ヶ月後、紀子は、『灯火』なる劇団を主宰する西山誠一と婚約。再婚なの
で大げさなことはやらない。婚姻届にはもう必要事項を記入しているのだが、
届け出るのは六月にし、式もその頃、簡単に挙げるという。佳子は、姉が結婚
を六月に延ばすのを、ジューンブライドのためだと考える。
 四月末頃、姉の家を訪ねた佳子は、すでに同居生活を営んでいる西山から、
紀子が一人旅に出たと聞かされる。結婚して家庭にしばられ、不自由になる前
に、一人旅をしたいと言っていたらしい。
 佳子は、西山の劇団の公演が目前に迫っている時期に、姉が旅行をするのは
おかしいと感じる。しかしその点、西山は、公演が全日終了してから、旅先で
紀子と合流し、婚前旅行とする予定だと説明する。
 それで一度は引いた佳子。ところが、今度は叔父の浜田が、紀子のことを心
配する様子を見せる。浜田は横澤姉妹が親を亡くしてから、よくしてくれた人
物で、小さなソフト会社の社長。今度の再婚について、浜田は相談がなかった
こともあり、反対の意向を強めていた。
 彼がせっついてきたこともあって、佳子は再び、姉とうまくいっているのか
という旨を、西山に問い質す。しかし、これもうまくはぐらかされてしまった。
 ところが、五月に入って、合流した先から西山の電話が、佳子のところにか
かってくる。彼の話では、うまく落ち合うことはできたが、つまらぬことで喧
嘩をし、紀子と離ればなれになってしまったという。あらかじめ宿泊の予定だ
った旅館で待ったが来なかったので、とにかく佳子に報告してきたらしい。
 明日以降も探して回るという西山に対し、佳子も探したという思いを強める。
ちょうどゼミなどで学業が忙しくなる頃で、そんなに日にちは取れないが、一
日だけでも探して歩きたい。そう決心して、佳子は西山のいる土地に向かう。
西山と紀子が泊まった旅館やホテルを、事前に電話で聞いておいた佳子は、そ
れらを回り、誠一と紀子が一緒にいたとの確認を取って回る。それはそれで安
心できたのだが、ただ一つ、気にかかることが。あるホテルの女性従業員が、
「紀子の婚約指輪のサイズが合ってなく、落ちないようゴムか何かで詰め物を
していたのがおかしかった」という証言をしたことが、少しだけ引っかかった。
 だが、時間の制約もあって、佳子は姉を見つけられぬまま、戻るしかない。
その後、西山から電話で連絡が入った。紀子を見つけることができたという。
ほっと胸をなで下ろす佳子。紀子の声が聞きたいと言ったが、紀子は疲労して
いて、電話口に出せる状況でないと断られた。
 帰京後、姉に会いにその家を訪れた佳子だが、紀子は留守でまたも会えない。
西山によると、指輪のサイズを直しに行くなどで忙しいらしい。このとき、佳
子は、西山が姉のことを本気で思ってくれていると感じ、疑いを持つのはやめ
ようと誓う。
 しかし、六月も半ばになって、誠一が知らぬ間に婚姻届を出していたことが
分かる。疑惑がまた心に浮かんだ佳子。
 それからときが流れ……。




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