AWC ●連載パソ通小説『権力の陰謀』 7.希望


        
#2505/3137 空中分解2
★タイトル (CKG     )  92/12/11  15:47  ( 26)
●連載パソ通小説『権力の陰謀』 7.希望
★内容

   昨日まで行っていたキャンプの印象について書く。 私は自分が大分大人になっ
  たことを感じた。 それは、私の言うことがよく認められたと言うことだ。 つま
  り、年上の男であることが認められたのだ。 例えば、歌の指導においてだ。(信
  一はギターの弾き語りも趣味にしていたので) そして、私が最も嬉しかったのは
  、人の良い人が沢山いたということだ。 まさか、あんなに可愛い娘がいるとは思
  わなかった。 まったく失望して諦めていた私であったが、そこに善良な女性たち
  を見たのだ。 それは私にとって安らぎであった。 そして、自信であった。 人
  間嫌いになっていた私にとっては、何とそれは希望の湧く出来事であったか。
             (昭和48年8月21日火曜)

   相も変わらず、いいことの一つもない日々が続いている。 その不幸にも慢性に
  なってしまって、私にある衝動を起こさせるには至っていない。 こんなこの頃で
  も、一つだけ少しの喜びを感じることもある。 それは仕事にも慣れて、引け目な
  く振る舞えると言うことだ。 私の喜びは人と接する時やって来るのだ。 すなわ
  ち、私の思いやりが発揮される時やって来るのだ。 人に優しく対応すること、そ
  れが私の喜びなのだ。・・・
             (昭和48年10月3日水曜)

 年が明け、昭和49年になった。 年明け早々「人事異動調査」という書類が回って
来た。 信一は、普通1年目で移動希望はしないものと聞かされ知っていたので、初め
はこのままいようと思っていた。 しかし、前年の余りの苦役や嫌な出来事を思う気持
ちが強くなり、移動を希望した。 移動希望の理由は次のようであった。

  「自己の能力は人と接することで発揮されるので、苦情処理・事情聴取・指導・住
   民との接触等の職務を希望したい。」




前のメッセージ 次のメッセージ 
「空中分解2」一覧 ヨウジの作品 ヨウジのホームページ
修正・削除する         


オプション検索 利用者登録 アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE