#2479/3137 空中分解2
★タイトル (JHM ) 92/12/11 6:38 ( 91)
《酒とバカの日々》(2) カラオ
★内容
BGM
The days of wine and roses(酒とバラの日々)
子連れのお母さんが子供に袖を引かれている。
「 なに?僕 」
「 アンパンマン! 」
坊やが指さす方を見ればビニール袋を口にあてて恍惚となっている若い男。流石に
街中でそんな光景に出会わなくはなった、が、しかし、形を変えて有機溶媒中毒者(
平たく言えば、シンナー中毒)は存在するし、未だ稀な存在ではない。
シンナーを常用していると脳が萎縮してゆく。嫌な事が忘れられると同時に、肝心
な事も忘れてしまう。脳細胞が脱落してゆく。脳溝や脳室の拡大がCTスキャンで認
められる。若人でも、老人の脳のように頭蓋骨の中に隙間が一杯できてしまう。思考
の道筋がブツブツに途切れ、シンナーを吸っている訳でもないのに、突然に意味不明
の感情や行動が沸き上がる。それが、フラッシュ・バック。
似たような作用がアルコールにもある。つまり、酒の長期連用によっても、同様の
変化が現われて来る。程度がゆるやかだとはいっても、アルコール性の人格変化は、
大なり小なり現われて来る。それは、大体の処、以下に示す3点。
【アルコール性の人格変化】
*全ての物事がウマク行っていると思いたがり、うっとおしい話は嫌がる
*細かい事まで検討する事は嫌い。何でも「それ行ってみよう!」とか大雑把が好き
*涙もろく、怒りっぽく、急にワーッと陽気になったかと思うと沈み込む
問題飲酒行動を持ち、加療が必要な方が日本には200万人にも上ると考えられて
いる。アルコール症の治療では定評ある久里浜病院にてつくられた問診テストを以下
に示す。
【久里浜式アルコール症スクリーニング・テスト】
ある ない
1、酒が原因で、大切な人(家族や友人)との
人間関係にひびが入った事がある. 3.7 −1.1
2、せめて今夜だけは酒を飲むまい、と思って
も、つい飲んでしまう事が多い. 3.2 −1.1
3、周囲の人(家族、友人、上役など)から、
「大酒のみ」と非難された事がある. 2.3 −0.8
4、適量でやめようと思っても、つい酔いつぶ
れるまで飲んでしまう. 2.2 −0.7
5、酒を飲んだ翌朝に前夜の事をところどころ
思い出せない事がしばしばある. 2.1 −0.7
6、休日には、ほとんどいつも朝から酒を飲む.
1.7 −0.4
7、二日酔いで仕事を休んだり、大事な約束を
守らなかった事がある. 1.5 −0.5
8、糖尿病・肝臓病または心臓病と診断された
り、その治療を受けた事がある. 1.2 −0.2
9、酒が切れた時、汗が出たり、手が震えたり
イライラ・不眠などで苦しい事がある. 0.8 −0.2
10、商売や仕事上の必要で飲む. よくある ときどき 滅多に無
0.7 0 −0.2
11、酒を飲まないと寝つけない事が多い.
0.7 −0.1
12、ほとんど毎日3合以上の晩酌(ウイスキー
なら 1/4本以上、ビールなら大瓶3本以上). 0.6
13、酒の上の失敗で警察の厄介になった事がある.
0.5 0
14、酔うといつも怒りっぽくなる.
0.1 0
【 総合判定 】
2点以上 きわめて問題多い (重篤問題飲酒群)
2〜0 問題あり (問題飲酒群)
0〜(−5) まぁまぁ正常 (問題飲酒予備群)
^^^^^^
(−5)点以下 まったく正常 (正常飲酒群)
いったん酒を覚えた生き物は、酒から離れられない。良く知られた実験に、お猿
さん自身がボタンを押すと脳内に薬物(アルコールやら麻薬やら)が注入される様
にしておくと、お猿さんはいつまでもボタンを押し続ける、というものがある。
実在するかどうかは知らないが、
「お猿さん殺人事件 − 私は少し気持ち良い事を教えてあげただけなんです − 」
という小説の話を聞いた事がある。まぁ、ともあれ、「○○殺人事件」が多すぎる昨今
である。