#2160/3137 空中分解2
★タイトル (MWH ) 92/ 9/20 9:19 (160)
Eternal Promise(脚本)《1》 JING
★内容
Eternal Promise
シーン1《マンハッタンコーポレーション》のミーティングルーム
ミーティング中、剛史に電話が入る。
社員A 剛史さん、お電話です。
剛 史 いつものヤツ、お願い。
社員A 神埼は只今、女遊びが過ぎたため、エイズで入院中です。
電話を切る。
剛 史 THANKYOU!
ミーティングを再開しようとする。
社員A 剛史さん、またお電話です。
剛 史 さっきのヤツ、頼む。 今夜、おごるからサ。 今夜は君のた
誠心誠意尽しちゃう。 もう君のしもべになっちゃう。 頼む。
社員A 今度は貫禄のある男の人からです。 剛史さん、そういう趣味もあ
ったんですか。(軽蔑の目で見る)
剛 史 ちがっ、違うよ。 ちょっと、電話貸して。
剛史は電話に出た。
ナレーター 電話を剛史に掛けて来たのは、《マンハッタンコーポレーション》
のライバル会社《江川コーポレーション》の社長、若仲谷だった。
剛史の立てた地方に第2のディズニーランドのようなテーマパーク
を作るという企画に惚れ込んで、昼夜問わず、剛史に付きまとった。
その社長はホモ気もあり、剛史にも惚れ込んでいたらしい。
剛 史 また、あんたか。 今日は、何の用だ?。
若仲谷 この頃、ちっとも電話くれないんですもの。 寂しくて我慢できな
くて、こっちから電話したんじゃないのよ。 うーん、バカ!。
まぁ、あたしったら、こんな話し方して。 二人だけの時間にしか
使わないのに。 やだわ。 今は仕事! 仕事!!
例の件の返事は、どうなっている?。
剛 史 例の件って、言うと?。 高倉健?。
若仲谷 そうじゃなくて、お前さんが例の企画を持参で、我が社に来る件じ
ゃよ。 もう腹づもりは決めてくれたかね?。
剛 史 あの企画は俺の物だから、誰にも渡さないし、あの企画は《アドバ
ルーンコーポレーション》で成功させるつもりだ。
若仲谷 うちの会社に来れば、重役の椅子が待っているんだぞ。 もしなん
なら、背伸び座椅子もつけて良いぞ。
剛 史 俺にはそういうつもりはない。 それに背伸び座椅子なんて、テレ
ホンショッピングで買えるもん。 あんたの会社に移る気はない。
一つ言っても良いかな。 長電話するなら、日本高速通信。
ガチャンと電話を切った。
竜 誰からだ?。 例の社長から、また引き抜きの話か。
剛 史 いや、何でもない。 ミーティングに戻ろう。
シーン2《江川コーポレーション》の社長室。
若仲谷に呼び出されて、顧問弁護士の青田功蔵が入って来る。
功 蔵 社長、何の用事で、俺を呼び出したんです?。
若仲谷 《マンハッタンコーポレーション》の塩崎剛史、この写真の男だ。
功 蔵 この男が、何かやったのか。 まさか、二人の中を世話しろと・・
・?。 社長、この男にほの字だな。 この、この。
若仲谷 実はそうなの。 剛史の事を考えると、胸がキュンと痛むの。
そうじゃなくて、この男の立てた企画を是非我が社で実行したい。
ナレーター 剛史が立てた企画を《江川コーポレーション》で成功すれば、注目
され、江川の株も上がる。
若仲谷は色々な手段を使って、剛史を引き抜こうとしたが、剛史は
決して動こうとはしなかった。 若仲谷は最後の手段に出て、功蔵
に剛史の部屋に押し入らさせて、企画の重要書類を盗むことを計画
した。
功 蔵 俺は積む物を目の前に積んでもらえば、何でもやりますよ。
若仲谷 そうか。 こうやって、あんたの前で積木を積めば、何でもやって
くれるんだな。
若仲谷は積木を出して、楽しそうに積む。
功 蔵 ちがーう。 俺の言っているのはな。
若仲谷 分かった。 王手。 これで積んだ。
将棋盤を出して、指す格好をする。
功 蔵 それでもなーい。
若仲谷 分かった、分かった。 口座に300万、入れておいた。 だ
頼んだぞ。
シーン3剛史の部屋 功蔵が忍び込んで、重要書類を探している。
功 蔵 ウワーッ、コ汚い部屋だな。 重要書類は何処だ。
功蔵は、机の引き出しや洋服ダンスを探し回っている。
そこに剛史が帰って来て、功蔵を見つける。
剛 史 お前、俺の部屋で何をしている?。
功 蔵 ちょっと、捜し物を。
剛 史 捜し物は何ですか。 それより僕と踊りませんか(唄う)。
功 蔵 お前と踊りたくない。 それより・・・。
剛 史 俺の立てた企画の重要書類か。
功 蔵 そうだ。 その重要書類は何処だ?。
剛 史 きさま。 若仲谷のまわし者だな。
剛史は功蔵に殴りかかる。 もみ合いになり、功蔵は背広から銃を出し、
剛史を撃つ。
剛 史 これは何だ?。 ケチャップか、それとも血か。
功 蔵 なめてみろ。
剛史は血をなめた途端、
剛 史 あっ、血だ。
バタンと倒れる。
功蔵は重要書類を見つけることも出来ず、部屋から飛び出して行った。
その時、美弥が剛史を訪れて、部屋に入ろうとすると功蔵が凄いいきよ
いで出て行った。
美 弥 今の人、誰かしら?。 物凄いいきよいで出て行ったけど、何かあ
ったのかしら?。
美弥は不審に思いながら、部屋に入る。
ふと部屋の奥を見ると、剛史が血を流して、倒れていた。
美弥は慌てて、剛史を抱き上げて、名前を呼び続けている。
美 弥 剛史、死んぢゃイヤだ。 遠くに行かないで。 剛史、剛史。
剛 史 美弥、俺はここにいるよ。 美弥、美弥。 俺の声が聞こえな
か。
美 弥 剛史、剛史。 死なないで・・・。
美弥が泣き崩れている時、救急車が到着した。
救急隊員が剛史の脈を見るが、中々脈が見つからなかった。
救急隊員 脈がない。 これ、人形でしょう?。
ナレーター 実は人形であった。
美 弥 少しスケベで単細胞だったけど、この人、私にとって大切な人なん
です。 どうか、助けて下さい。 お願いします。
また、美弥は泣き崩れる。
シーン4病院の霊安室
剛史の妹、美弥、同僚が集まり、剛史の死を悲しんでいた。
竜 剛史、何故死んじまったんだよ。 剛史、あの企画と美弥ちゃん、
どうすんだよ?。
剛史の妹 そうよ。 明日は私の誕生日で、テファニーのオープンハートを買
ってくれるって言ってたじゃない。
どうせ死ぬなら、明後日にしてくれれば良かったのにィ。 お兄ち
ゃんのバカァ。
剛 史 おい、竜。 俺は、ここにいるじゃねぇか。 俺の事、見えな
か。 おい、美弥も弥生も、俺が見えないのかよ。
皆んな、どうしたって言うんだ?。 おいッ!。
一人の老女が霊安室に入って来て、剛史の事を呼び付ける。
老 女 そこの若いの。 間の抜けた顔の若いの。 ちょっと、こ
な。 よく事情が分かってないようだから・・・。
剛 史 間の抜けた顔って、もしかしなくても俺の事?。
老女と剛史は、霊安室の外で話をする。
剛 史 なんだよ、おばちゃん。 俺が見えるのか。 やっぱり、俺は
でなかったんだ。 あぁ、良かった。
老 女 いや、お前はもう死んでる。(北斗の拳調で)
剛 史 なんでよ、おばちゃん?。 こうやって、おばちゃんと話している
じゃないかよ。
老 女 私も死んでいるから、あんたと話せるんだよ。
剛 史 俺、本当に死んだのか。 もう美弥にも逢えないし、皆んなと仕事
も出来なくなってしまったのか。 なぁっ、おばちゃん。
老 女 悪いこと、言わない。 成仏しな。
ナレーター 剛史は本当に死んだことを知らされて、とてもショックを受けていた。
でも、美弥の事や仕事の事が心配で、成仏できないことを真剣に訴
えた。 老女は剛史の真剣さに負け、ある町に優秀な霊媒師がいて、
その霊媒師に頼めば何とかしてくれることを教えて、老女は消えて
しまった。
シーン5霊媒師の店 剛史が訪れる。
霊媒師が客に頼まれて、霊を呼んでいるところ。
剛 史 その霊媒師は、インチキのコンコンチキチキのチキチキマシーン猛
レースだ。
霊媒師 そこで、訳の分からないことを言ってんのは、誰じゃ?。
剛 史 俺の声は聞こえるのか。
霊媒師 一体、お前は誰なんじゃ?。
剛 史 あんたに、一生のお願いがあるんだ。
霊媒師 誰だか知らんが、あんたの一生はもう終わったはずじゃろ?。
剛 史 そりゃあ、そうだけど。 でも、あんたに頼みがあるんだ。
霊媒師 私に頼みがあるか知らないが、あの世に行って、早く成仏しな。
剛 史 俺の一生は終わったけど、一生のお願いだ。 俺の力になってくれ
霊媒師 仕事の邪魔だから、あの世に行け。 シッ、シッ。
ナレーター 剛史は3日3晩、霊媒師に付きまとった。 霊媒師の耳元で息を吹
きかけ、「頼むから、俺の力になってくれよ。」とささやき続けた。
その結果、霊媒師が根負けして、剛史の力になることにした。
霊媒師 あんたに根負けしたよ。 頼みはなんだい?。
Continaution