AWC 童話>「しっちゃん その3」  スティール


        
#2118/3137 空中分解2
★タイトル (RJM     )  92/ 9/ 5   0:34  ( 80)
童話>「しっちゃん その3」  スティール
★内容
       きょう、むかしの、あるばむが出てきたの
      で、お母さんとお姉ちゃんとで、見てみまし
      た。さっぽろの雪まつりのしゃしんとか、お
      びひろのワイン工場のしゃしんが出てきまし
      た。とっても、なつかしかったです。う〜ん、
      しっちゃんもこういう時代があったのかと、
      おもわず、感動してしまいました。

       むかし、むかし、しっちゃんは、さっぽろ
      のあるところに住んでいました。そのころ、
      しっちゃんは、毎年、さっぽろ雪まつりに行
      っていました。
       さっぽろ雪まつりに行くと、しっちゃんは、
      雪でつくられた、せつぞうの前で、いつも、
      「あ〜〜」と、口をあけたまま、長いあいだ
      せつぞうを見つめます。
       1コ1コのせつぞうの前で、しっちゃんは
      じっと、何分も、せつぞうを見つめます。す
      ると、お姉ちゃんは、待ちくたびれて、いつ
      も、怒ります。そうすると、お姉ちゃんは、
      毎年、しっちゃんのあいたままの口に、雪を
      モロに入れこみます。しっちゃんは、雪のせ
      つぞうを見たまま、「あ〜〜」と、口をあけ
      たままなので、モロに雪が入ってしまいます。
      犬のうんちとか、きたない雪じゃなかったの
      が、せめてものすくいでしょう。こういうい
      たずらは、いいとしこいて、ぜひ、やめてほ
      しいものです。

       それから、むかし、しっちゃんが、おびひ
      ろのワイン工場に行ったときのしゃしんがあ
      りました。ワインのお城とか、タルとか、い
      ろいろなものが、しゃしんにうつっていまし
      た。
       お母さんにきいたら、しっちゃんが三才の
      ころだったそうです。

      「しっちゃん、そのこと、おぼえてるさ〜」
      と言うと、お母さんは、
      「しっちゃん、あのころ、おトイレにつれて
       いって、おしっこさせてあげるの、たいへ
       んだったのよぉ〜」と、言いました。

       しっちゃんは、ふしぎにおもって、お母さ
      んにききました。

      「おしっこ?」
      「そう、おトイレの上でかかえて、しぃー、
       しぃー、と言って、しっちゃんに、おしっ
       こさせたのよ」と言って、お母さんは、笑
      いました。

       横で、あるばむを見ていた、お姉ちゃんも
      「そぉ〜! そぉ〜!」と言って、げらげら
      笑いました。

       しっちゃんは、「しつれいな!」と言いは
      なって、むくれました。

       しっちゃんは、よくおぼえてません。でも、
      おびひろのワインの前で、お母さんの横に立
      っている、若いころのしっちゃんのしゃしん
      を見て、お姉ちゃんとお母さんは、「うひょ
      うひょ」笑っています。
       しゃしんの若かったころのしっちゃんは、
      とても背が低く、お母さんの足のはんぶんく
      らいまでしか、ありません。そのちょっと、
      まぬけな顔は、ちかごろ、近所を歩いている
      子供の奴らのような顔です。
       お姉ちゃんのわかいころのしゃしんよりも
      なんとなく、しっちゃんは、まぬけにうつっ
      ています。(う〜ん、そうかもしれない)と、
      しっちゃんは、むくれながら、おもいます。

      (なんて、しつれいな奴らなんだろう)と、
      心の中でおもいつつ、しっちゃんは、いっし
      ょに「うひょうひょ」と、笑いました。

       でも、なんとなく、きょうも、楽しい一日
      でした。




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