#2026/3137 空中分解2
★タイトル (KPG ) 92/ 8/ 8 13:48 ( 20)
「氷梢」18 由布子
★内容
「あなたは今、快ですか? それとも不快ですか?」
「不快ではありません。あなたは私の心に不要な波をたてない。私の知識
の部分を心地よく刺激してくれる。」
「それは言語によるものですか?」
「その言語があなたから発しているものだとしたら、あなたに快という意識
が感じられていることになると思います。」
「でも、私の言語は私自身のものとは限定出来ないということはありません
か?」
「あなたは、私の言語をある程度理解してくれていますね。言語が介在する
と厳密性が無くなってしまうのです。」
「ではどうしたら? あなたを満足させる状態が可能になるのですか?」
「不可能でしょう。それはこれからの世界に広がっていくことだと思います。
人間の意識の変化がその世界を作り出す。」
「ではどういう世界が現れるのですか?」
「私に予想しろと言うのですか? 私は残念ながら予想の出来る人間ではあり
ません。それは多くの意識が作る意識の世界です。」
「それは存在するものなのですか?」
「私の興味はそこに尽きるのです。存在の是非なのです。それをいかに証明する
人間が現れて、どういう考えが展開されるのか、私個人とどのように対応する
のか、そしてそれがどういう展開になるのかということなのです。」