AWC  「氷梢」16           由布子


        
#2024/3137 空中分解2
★タイトル (KPG     )  92/ 8/ 8  10:24  ( 17)
 「氷梢」16           由布子
★内容
 「じゃあ、現実は、たくさんの心象で作られているのですか? でも、そ
  の心象には共通点があるのはどうしてですか?」
 「その共通点を作っているのが、言語であり、文字は言語の中に含まれま
  す。」
 「でも、共通点があったから、言語が生まれたのではないですか?」
 「いいえ、言語というものは、グループ化されたグループの総称だと思って
  ください。」
 「それでは、言語の無かった時は、現実は存在しなかったのですか?」
 「存在していました。言語はグループ化を促進させたのです。」
 「生物には、発信と受信の機能があります。それは個々によって違います。
  唯一孤の生物が存在する空間を想像してください。彼は自ら発信し、自ら
  受けるのです。ここにはグループは存在しません。彼が総てを見て、現実
  は一元的なのです。現実は彼個人の見たいままに現れるのです。そして、
  もう一つの生命が現れたとします。それは全く相互発受の機能を持たない
  ものであったら、全く違う空間に存在し、相互発受の機能を持ち合わせて
  いたら、空間ごとのコミュニケーションが可能なのです。そして、生物の
  数が増えるにともなってグループ化の必要性が生じたのでしょう。」




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