AWC 「氷梢」 9               由布子


        
#1965/3137 空中分解2
★タイトル (KPG     )  92/ 7/19   1:48  ( 17)
「氷梢」  9               由布子
★内容

  「私は特定の人に対して、特定の意識は持たないわ。いいえ、持た
   ない自分を欲しいと思っているの。でも、だめなの。生活はそれ
   を私に強制している。これが生きているということなのかしら?」
  「君がそう思っているなら、君の現実の中ではそうなのかもしれな
   い。」
  「あなたの現実は?」
  「僕の現実は、君に対して特定の意識を持っていないということだ。」
  「だから私はあなたが好きなんだわ。」
  「それは特定の意識の部類に入ると思うが、」
  「そう? でも、私は誰も嫌いな人はいないわ。ただ、心が苦しいと
   感じる人はいるわ。だから、それは私の現実では特定の意識には入
   らないような気がするけど。」
  「それが一番の問題かもしれないな。ある意味でとても危険な感じを
   受けるものだ。誰にも属さない、誰も受け入れない得体の知れない
   人間だろう?」
  「あなたはいい人だわ、きっと。」




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