#1360/3137 空中分解2
★タイトル (NKG ) 91/12/29 23:32 ( 55)
【天使の時間(とき)】〜彼女の小さな物語 Ver5.1〜 らい
★内容
「もうすぐね。」
和美がぼそっと言った。
あたしたちは、勇生に誘われて初日の出を見に行く所。
和美は、待ち合わせの場所までの事を言ったのだろうか?
それとも、今年がもうすぐ終わるということを言いたかったのだろうか?
まあ、そんな些細なことはどうでもいい事なんだけどね。
一年なんてあっという間。
とってもめまぐるしく感じられた年だったけど………
地球にしてみれば、太陽の周りをぐるりと一周しただけのこと。
当たり前か……
あたしは今ここで何をしているのだろうか?
今まで何をしてきたのだろう?
何を求めて生きているの?
ユ メ
ずっと…ずっと……空想を抱いて立ち止まっていたのかもしれない。
偽りの夢と虚像の現実。
何が正しいのかわからないなんて、甘ったれた考えよね。
あたしが信じたいのは素敵な一年。
何があったってそれはあたし自身に刻まれる大切な時間。
後悔なんか怖がってたら………
「未希。ぼーっとしてると置いてくよ。」
和美が溢れそうな微笑みをあたしに向ける。なんの偽りもない笑顔。
あたしは一人じゃない。さびしくない。それがあたしの勇気の素。
ため息なんてついてられない。
もうすぐ新しい年が始まるんだもん。
「ねぇ、和美。」
「ん?」
「和美の来年の抱負ってなーに?」
あたしの質問に和美はプっと吹き出す。ちょっと唐突だったかな……。
「未希ったら意外と古くさい言い方するのねぇ。」
「じゃあ、来年の………うーん……希望というか………」
「あたしの目標はずぇぇぇったい!!彼氏をつくること。」
「……和美。何力んでるのよ?」
「あはははは……ちょっとセコかったかな?………で、未希の目標は?」
目標という言葉いまいちピンとこないのだけど、とりあえず来年の事は考えてある。
「あたしの希望はね………………」
FIN
[COME OUT OF A DREAM TO ANGEL] EXTRA CHAPTER