AWC CAMPUS> 怒涛の体育祭 (1)  ■ 榊 ■ (17/75)


        
#809/3137 空中分解2
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CAMPUS> 怒涛の体育祭    (1)    ■ 榊 ■  (17/75)
★内容



                    Campus City 2

                     「怒涛の体育祭」



プロローグ 1

神奈川の山奥に学園があった。
各方面のエキスパートばかり集まった、今世の中を騒がせている学園。
それが、ここ、星城学園だった。
平均年齢17の若者達が、大人達の思考を遥かに超え、凄いことをやっていた。

プロローグ 2

ども、榊です。
といっても、作者の方ではありません。
このSTORYに出てくる、生徒会長をやっている者です。
僕がこれから簡単に、STORYの説明と学園の友人達を紹介していきますので、ど
ぞ、よろしく。

僕達の体育祭は3月にあります。
その、今回のSTORYのテーマである体育祭。
この体育祭。名前こそ平凡ですが、そんじょそこらの物とは違います。
毎回それで消費されるお金は百億を下らず、期間は短いもので3日、長いものだと1
カ月かけて行われます。
どうやって、体育祭で、そんな膨大な金と時間を使うかと言うと、他の学校とはまっ
たく違う事をやっているのです。
参考に今までのテーマを出してみると、発掘された古代書を解読するとか、月に行く
とか………。
つまり、はやさを競いあうのです。クラブ対抗で。
しかし、この程度じゃあんな膨大な金はかからない。
そして、どこにそのお金が使われるかというと、勿論それも体育祭によってです。
しかし、規定外の体育祭においてです。
規定外とはどういう意味だー、と言うことですが、
単刀直入に前のテーマから取って言いますと、まず、解読の方ですが、
解読がすんだ後、それが財宝のありかを記した地図だと言うことが解り、全校生徒こ
ぞって、宝探しに出て行ってしまったとか、
月に行くと言う方はもっとたちが悪かった。
月に行くための用意を調達するために関わった秘密結社が3つ程つぶれたのはいいと
して、あるクラブ(某破壊部)が、NASAに殴り込みに行き、スペースシャトルを
盗んでしまったため、国際問題になったと言うこともあった。
なるほど、こりゃ金がかかると思った方、同時にどうやってそんな金が手にはいるん
だ、と思いますでしょう。
御安心あれ、うちの学園では、3つの財源があります。
1つは、この体育祭によって儲ける金。
例えば、解読の際の宝がそうである。
そして2つ目に、こんな凄いことが出きる学生達の技術を売るのである。
この体育際はその点、PRとなる。
そして3つ目は、ここの理事長であり、校長である、北村啓治氏の経営する巨大な企
業の利益である。
この学園もその企業の一環として建てられたものである。
そして、その莫大な財源と、時間を使って、天才的な奴らが地球を駆け巡る。
それが、ここ、星城学園の体育祭の実態である!
そして、その体育祭で勝った者は、十億単位の予算委員会において、有為な立場に立
てると言うものである。
みな、クラブ単位で生活するため、クラブ費は必需品である。
そのため、毎回、体育祭の日は大変な騒ぎとなった。


プロローグ 3

さて、今回の体育祭の説明に移ります。
さすがに、前回のNASA乗っ取り事件には、北村校長もまいったらしく、今回は構
内だけにしてくれとの事のため、今年は簡単な物となった。
野球ボール大ぐらいのボールがある。
そして三日後、そのボールを持っていたクラブが勝ち、と簡単な物である。
ふつーの人達なら何の騒ぎもないだろう。普通の人なら…………

それでは、ここにふつーじゃない、僕の仲間を紹介していきます。
どれも、今回の体育祭においての要注意人物ばかりである。


−−−− 剣道部

東京都内の一角にある、国立競技場で、剣道のインターハイが行われていた。
四面あるコートの左の方で今、準決勝が行われている。
女性のかん高い声と、応援団の低い響きのある声が混じり、場内はにぎわっていた。
三千人は入ろうかと言う客席は今、満員である。
場内は熱く蒸していた。
7月の夏の盛りの事である。

「きゃー! 如月さーん! がんばってー!」「いけー! そこだー!」「かてー!」
優勝候補の筆頭、神威高校の如月悠の観客席は異様に盛り上がっていた。
その、如月と言う男、既に相手から一本取っており、今なお相手を完全におしていた。
そして、おもいっきり竹刀を振り降ろすと、見事に相手の頭上に当たり、面が決まる。
場内に乾いた竹の音が響いた。
「めぇーーーーーーん!」
男の、良く響く声がした。
審判の判定が有効とで、予想通り、如月が決勝に進出した。
如月が、剣を振りかざして、観客に答えると、女生徒の声援が響いた。

「やったー! 決勝進出だ!」
「いやー、つえーなー」
半袖にジーンズの、少しラフな格好をした男二人が、中央の席に座って観戦していた。
どうやら、如月の方を応援しているようである。
「強いなんてもんじゃない。考えてみろよ。奴、まだこの大会で一本も取られてない
んだぜ!」
「さすが、有名な剣士の息子。桁が違う!」
「しかも、頭良し、ルックスよしじゃ女にも人気でるわなー」
男はうらやましそうに、応援している女生徒達を見た。
「天から、二物も三物も貰いやがって…………でもこれなら優勝だな」
男達はそう言いながら、席にすわった。

「決勝戦! 二人! 前に!」
審判長の年老いながらもどこか若々しい声で、決勝戦が始まった。
如月と相手は立ち上がり、中央に進み出た。
如月は、ついさっき試合があったにも関わらず、呼吸は乱れず、堂々たるものだった。
相手は顔はよく見えないが、如月より一回りぐらい小さい相手だった。
向かい合うと、目があった。
妙に色っぽい目をしていたため、思わず如月は視線をそらした。
“何だこいつ、妙に色っぽいな…………男だろ?”
「礼!」
有無を言わさず号令がかかる。
二人は礼をすると、剣を出し、構えをとった。
「始め!」
決勝戦の一本目が始まった。
二人はみんなの予想に反して、全く動かず、お互いの出方をうかがっていた。
とくに、相手の方などは完全に無防備な格好をしていた。
というか、まったくの素人のような構えをとったのだ。
“おかしい、決勝までのこれた奴が、何でこんな無防備なんだ…………”
すると、相手の剣が上がり、上段の構えを取り、ますます無防備となった。
いや、その構えは、誘っているようにも見えた。
実際そう言う技もあるし、なにせ相手は決勝まで残った強豪である。






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