#805/3137 空中分解2
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CAMPUS> 不屈の学園都市 (13) ■ 榊 ■ (14/75)
★内容
る。
「ふぁー、なんちゅー強肩……」
「さて、行くぜ」
御影は降りて車の中に入った。
その時、屋敷の左の塀で大爆発が起こった。
勿論御影の投げた物のせいであるが、ここからそこまで、軽く2kmはあった。
「きゃっ!」
車が突然動きだしたため、美那は体勢を崩して、屋根から落ちそうになった。
「降りる時間くらい頂戴よー……」
美那は風で舞う髪をはらいながら、滑り込むように車の中に入った。
学園内 飛行場 −−−−−
「おーい、動かせる奴全部出してまえー!」
一条がかなり広いドッグの中で、飛行機のジェット音に負けないぐらい大きな声で支
持を出していた。
「ぶっちょー。ガンシップや零戦みたいな骨董品とか、試験機種のFZ−11Rはど
うしますかぁー?」
「目的地に行けりゃ充分だ。所で今何機ぐらい出せる?」
「えーと、62機です」
「定員は?」
「245人が限界です」
「よし上等。すべてAll Green状態にしとけ」
「りょーかい」
運動場 −−−−
ここでは、沖が指揮を取っていた。
「部長ぉー、戦車も出すんですかー?」
「何か不都合でもあるのか?」
「いや、それで町を走ると、戦争と勘違いする人がいるんじゃないかと……」
「そりゃ、そうだ」
「じゃあ、止めますか?」
「とんでもない、新聞部に行って、街に知らせるよう言ってくれ」
「はあ…………」
沖に遠慮という言葉はなかった。
調理室 −−−
体育館より広い調理場も戦場と化していた。
この学園の食料はすべてここで作られる。
しかも、おばちゃんの味もそっけもない物ではない。
料理の作れる人が、一人一個ずつ作る、愛のこもったものである。
しかし、今は大変な騒ぎであった。
ともかく料理の出来る女子、全てを使って、2000人分の弁当を作っていた。
「こりゃー! そこ! 怠けるじゃない!」
今日も、部長の情け容赦のない声が場内に響く。
生徒会室 −−−−
「それじゃ、美里。後頼む」
「それは、いいけど……」
「……? 何だ?」
「ドアから出て行かないの? ここ3階よ」
榊は、窓の縁に足をかけ、いまにも飛び降りそうな格好をしていた。
「めんどくさい。じゃあな」
榊は飛び降りた。
運動場 正門前 先頭集団 −−−−
「おっ、榊。遅かったな」
先頭の情報部用の装甲車に乗った榊に、未杉が声をかけた。
榊は、頭をおさえていた。
「……? どうした?」
「着地に失敗した…………」
その時、前から、少しかん高い少女の声がした。
「準備、全て整いました!」
未杉は持っていたマイクを、榊に渡した。
榊は、頭を抑えるのを止め、マイクのスイッチを入れ、号令をかけた。
「出発!」
車・戦車 385台 バイク 263台 トラック・トレーラー類 32台
航空機 61機 その他 5
その光景を、街の奴らがどう取ったか、知るはずもない。
ACT 16 綾救出
ヴェルサイユ宮殿あたりを思わせるような、豪華で広い部屋で綾は寝ていた。
壁には億単位の値段のつきそうな絵が掛けられ、なんでもないように彫刻が立ってい
た。
まん中辺りにテーブルがあり、壁にそったところに屋根付きのベッドがあった。
「んーん……」
綾は目を覚まし、体を起こし、大きく伸びをした。
「ありゃ、ここ……」
綾は見なれない風景を見渡した。
「ようこそ、わが屋敷へ」
はっきりとした、低くよくとおる男の声がした。
男は、テーブルの横のどっしりとした椅子に座っていた。
校長とは違い、どっしりとした、威厳のある顔立ち。
60前後ぐらいだが、スーツを身にまとい、どこかの実業家を思わせるふいんきがあ
った。
「私が喜多川一郎です」
さも得意そうに男は名を告げた。
「あっ、どあも、始めまして……。ところで、どこかでお会いしましたか?」
「いや、はじめてですが、こちらはよく貴方を知っています」
「?」
男は手に持っていたグラスを揺らし、少し飲んだ。
「私は貴方の叔父の悪友でね、ちょっと意地悪してやろうと思いまして、無礼ながら、
貴方を誘拐させてもらいました。いや、なに、取って食おうというわけではありませ
んから、御心配なく。ただ、3日間、この屋敷にいて下さればいいんです」
「3日間?」
「そう、そのあいだは、不自由のない生活を約束します。そして、期限が切れたら、
ちゃんと、お返しいたします。三日間、ここにいて下さればいいんです」
あやはベッドからおり、男の向かいに座った。
「わかりました。だけど、どうして、三日間なのですか?」
綾がそう言うと、男の顔が厳しい顔に変わった。
「勝負です」
ここでいったん区切れた。
「奴と私の勝負です」
「……。どんな内容なのですか?」
男はグラスを机に置き、立ち上がった。
「三日の間に貴方の叔父が、あなたを助けられるか……。と言うものです」
ゆっくり歩き、綾の後ろに回り、くっくっと笑った。
「無理な話です。ここの場所を見つけるだけで、二日はかかりましょう。そして、ど
うして一日でこの要塞を崩すことができましょう」
男は綾の髪を少し手に取り、そのきれいな、長い髪を見た。
「この勝負、私の勝ちです」
しかし、現実は厳しい。
その時、いきよい良くドアが開いた。
「あっやさーん。助けに来ましたよー」
それはぼろぼろの迷彩服を着た御影だった。
片手に銃を持ち、頭にはちまきをし、さながら、ランボーの様な格好をしていた。
その後ろでは、硝煙が立ちこめ、2・3の人が倒れていた。
その景色で、何があったか解る。
「御影君!」
綾が立ち上がると、それを喜多川がとめ、御影に見える様に銃を突きつけた。
「また、お前か。御影」
「また、俺です。いちろーさん」
御影は堂々と中に入ってきた。
顔にちょっと笑いを浮かべちゃって、緊張感と言うものが全くなかった。
しかし、その時、四方のドアがあき、中から兵士が出てきて、壁に揃って並び、御影
達を囲んだ。
御影はいっこうに気にせず、片手で頬を掻きながら、片手で銃を握っていた。
「さて、たしかに、まともにやったら勝ち目がないのわかっている。おまえが本気を
出したときの凄さは私も知っているからな。だが、この綾嬢にすこしでも傷をつける
と、やばいのじゃないかね?」
御影はなるほどという顔でうなずく。
「これだけの兵士がいる中、無傷はちょっと無理だろう」
男は得意そうにいう。
その間も、兵士の銃は御影を狙っていた。
約50人くらいいるだろうか。
「それに、ここまで来れる奴など、お前以外にはいないだろしな」
「そうかなー」
いきなり、天井からまの抜けた声がした。
「未杉君!」
「はい、どうも」
と言うと、15mはある天井から飛び降りた。
そして喜多川をあっさり払いのけ、綾を助けた。
コ「よー、早いな」
k「他の奴らももう来てるぜ」
と言うと同時に、ドアを蹴破って、バイクが飛び出してきた。
ウウ