AWC 機械少女 −2−   作 うさぎ猫


        
#586/3137 空中分解2
★タイトル (CWJ     )  90/ 9/ 2  15:19  (196)
機械少女 −2−   作 うさぎ猫
★内容
 SYSTEM LADYシリーズ1

 「バカなことはやめろ!取り変えしのつかない事になるぞ!!」
多一郎は懸命に叫んだ。
そこには巨大なコンピュータがあった。
それを操作しようと、10人以上の男たちが集まっている。
 「それはまだ未完成なんだ。重大なバグがあるんだ!」
多一郎は必死に止めさせようとするが、彼らは一向に聞こうとはしない。
 「そんな脅しが通用すると思っとるのかね」
取り調べ室で多一郎を殴った男が、また、あのヘビのような目でにらみながら
言う。
 「脅しなんかじゃない。本当に大変な事になる」
多一郎の顔は腫れあがっていた。体中キズだらけになっていた。
 「ほう、どんなふうに大変なんだ?」
ヘビのような冷めた目。感情などひとかけらもないような目。
 「空間が曲るんだ。異次元とつながってしまう。本当なんだ」
男は笑った。底意地の悪い声で、けらけらと笑った。
 「嘘をつくなら、もう少しマシな事を言ったらどうだ」
 コンピュータ、ユキコシステムの電源ランプが、青から赤に変る。
しかし、それがシステムの異常であることに事に気づいた者はまだいなかった。


 スカートの下から覗いたやわらかそうな太股。女性の影が出ている腰のライ
ン。そして、少しだけ膨らんだ胸。
それらが、セーラー服につつましく隠れている。
 「うぅ、かわゆいじゃないか」
民太は感激していた。どこから見ても本物の女子高生にしか見えなかった。
しかも美人である。
 「なんですか?」
ゆき子はジロジロ見られて怖くなった。いや、怖いと本当に思ったわけではな
く、メモリーに登録されているプログラムが命じたのだ。
 「ゆき子ちゃーん」
民太はすでに興奮していた。もともと理性なんてものから程遠い性格だけに、
危険きわまりない者になっていた。
 抱きつき、自分の頬でゆき子の頬をナデナデする。
破裂しそうな心臓の鼓動を押さえるように、民太はよだれだらけの汚い口をゆ
き子の愛らしい、やわらかそうな唇に押えつけようとした。
 「民太さんってロリコンさんなのですかぁ?」
ゆき子のその言葉が、ズシンと重く心にのしかかる。
さすがの民太もこれにはこたえた。そして、元警備員としてのプライドが蘇る。
 「バカモノ、俺はロリコンではなーい!」
そのとき、後ろからケタケタと笑い声がした。瓜之介だ。
 「こんなロボット相手になにやってんだよ」
民太ははずかしくなって顔を赤くした。
そんな民太の頬に、ゆき子が小さな手でやさしく触る。
 「血液の分布量が変わったよ。なんでかなぁ」
きょとんとした表情でゆき子は言った。
 「やかましいわい!人の血液の事とやかく言うな!」
そんな2人のやりとりを見ていた瓜之介だったが、いつの間にかブラックアウ
トしている端末を見てからあわてた。
 「ありゃ?」
瓜之介は急いでキーボードを叩いたりリセットしなおしたりするが、ディスプ
レイはまったく反応しない。
 「本体がいかれたのかな? こいつの本体どこにあるんだ?」
瓜之介は、ゆき子に聞いた。
 「マスターが昔言ってたなぁ。たしか、港の防空豪あと地って聞いたよ」
 「防空豪あと? いまだにそんな所あったんかい」


  夜の暗闇を、その女性は一人で歩いていた。
タイトミニのスカートからすらりと伸びた足が、まぶしいほど美しい。
髪は長く伸ばしてあり、腰まで垂れている。
 昨日の嵐からまだ完全に復旧されてない路地を、しっかりとした足取りで歩
いていたが、フッと誰かにつけられているような気がした。
後ろを振り返るが、誰もいない。
 女性はまた歩きはじめた。
こんなに遅くなるまで残業などするつもりはなかったのだが、上司にあれだけ
怒鳴られればやらないわけにはいかない。
彼女はその上司のことが大嫌いだった。
頭の薄いエロ中年。会社の0L達は皆、その上司のことをそう呼んだ。
 どのくらい歩いただろうか、彼女は道がおかしい事に気づいた。
暗いので間違えたのだと思い、ふたたびもときた道を戻る。
 そのとき、足が動かなくなった。
すくんだというのではない。本当にピクリとも動かなくなったのだ。
彼女は震えていた。異様な気配がする。
 「誰? 誰かいるの!?」
透き通るような美しい声。
彼女の足元に、真っ赤な血が流れてきた。それがすこしづつアメーバーのよう
に足をつたって昇ってくる。
 「きゃー!」
叫び声をあげるが、声はまるでスポンジに吸収されるように消えていく。
赤いアメーバーはそのままスカートの下にもぐり込みパンティーを溶かす。
 「ぎゃー、いゃー!」
空から毛むくじゃらの大男が降りてきた。大男はグフグフと笑って彼女の上着
を引き裂いた。
 頭の中はパニツクでわけがわからない。
ただ、真っ赤な血のアメーバーと、毛むくじゃらの大男に犯されているという
事実だけがそこにある。
 大男の血管の浮き出た指がブラジャーをはがす。はがしたときに、ブチッと
大男の指が取れて血が吹き出した。彼女の白く美しい乳房が赤く染まる。
その乳房を、大男はグフグフと笑いながらもみはじめた。
 彼女のパンティーを溶かし、恥部へもぐり込んだアメーバーは狂ったように
激しく震える。
混乱する頭だったが、いつしか彼女の目はうつろになり、腰がアメーバーに合
わせ揺れる。
 「あぁぁ・・・」
大男がその巨大な陰部を、アメーバのいる恥部へむりやり押し込み、興奮し、
おたけびを上げる。
 毛むくじゃらの腕はがっしりと彼女を押さえ、押さえすぎ、彼女のやわらか
な肌に血がにじむ。
 そして、破裂した。
女性の内臓は飛び出し、美しいほどその空間を赤く染める。
あたりいちめんに臓物が飛び散っていた。


 手をかざしてもまぶしい太陽の輝き。
ボロアパートにも、朝はやってくる。
 民太は目を開き、ぼーっと天井を見ていた。別に天井が好きなわけではない。
ただ、他にすることがなかったからだ。
 「腹がへった」
民太はスリスリと腹をさすりながら、昨日、冷蔵庫の物を全部食べてしまった
事を後悔した。
 「少し、残しておけばよかった」
のそりと布団のなかから這いだして、冷蔵庫を開ける。やはり、なかにはなに
も入ってなかった。
 「これからどうやって生きていけばいいんだぁ」
働けば良いという気もするが、今の民太にはそこまで知恵が回らなかった。
なにしろこの1年間無職で通し、根性でプーたろうをやってきたのだ。
 「おはようございまーす」
ゆき子がさわやかな微笑みで朝のあいさつをする。
 「おまえはいいなぁ、電気食ってりゃいいんだから」
 「やっだー、電気なんて。原子炉内臓してるのよ」
民太はバカにされカッとなった。とくに腹が減っているので怒りは頂点に達し
た。
 「うるせえ! どうせ俺は機械音痴だよ。だからどうした。つべこべ言って
るとスクラップにしちまうぞ!!」
民太の怒鳴り声にびっくりしたゆき子は、しばらくそのままキョトンとしてい
たが、やがて泣き出した。
 「うぅ、軽いジョークなのにぃ・・・そんなに怒っちゃヤダァ」
ゆき子の瞳からは涙がながれていた。
民太は驚いた。たしかに高級セクサロイドのなかには涙を流す者もいる。
しかし、こんなにうまく泣くヤツはいない。
 「おまえ本当にアンドロイドか?」
民太の質問にゆき子は泣きながら答える。
 「アンドロイドちゃうもん、システムレディだもん」
民太は驚きながらも感激していた。
とにかくかわゆいのだ。泣き方が。
ひょっとしたら多一郎は、セクサロイドを作ろうとしていたのではないのか?
 男性の夜のお相手、セクサロイド。
ゆき子はそれに勝っている。あとは男の欲求を満たす物がちゃんと接いている
のかいないのか?
 「ゆき子ちゃーん」
民太の頭のなかにはスケベという3文字がフワフワと浮いていた。
 「なんですかぁ?」
ちょっとふくれっ面をして、上目づかいに民太を見る。
民太はセーラー服の上から、やさしく胸を触った。
 「あっ、だめ!」
パーンという平手打ちが、民太の左頬を狙った。そのまま1M程飛ばされる。
 「大丈夫ですかぁ」
ゆき子が心配して駆け寄ってくる。
 「おまえなぁ、心配するなら初めからするな!」
 「だってぇ、イヤラシイ事するんだもん」
スケベ行為には拒絶反応を示すように作られているようだ。
 「なるほど、これじゃぁセクサロイドには向いてないな」
しかし、民太は考えた。これだけのものを指をくわえて見ているだけではもっ
たいない。
 「調教すればいいんだぁ」
民太の頭のなかにあるのは、ただゆき子とヤリたいという事だけ。
 「ゆき子、君はいまのままで良いと思っているのか?」
急に真剣な顔になった民太を見て、ゆき子は首をかしげる。
 「セクサロイドとして立派に人の役にたとうと思わんのか」
 「セクサロイドちゃうもん、システムレディだもん」
 「バカモノ、そんな細かい事にこだわってどうするんだ。今、人々が求めて
いるのは愛だ。君は暗く打ち沈んだ人々に愛を与えなければいけない」
そう言って、ゆき子を窓辺に連れていく。
 「さあ、見てご覧、この嵐のあとの街を。皆の心はいま暗い」
窓の外は木技が倒れ、道路は寸断されていた。
 「みんな悲しそう」
ゆき子は涙を流しながらそれを見つめる。
 「そうだろう、いまこそ君は人々に愛を分け与える天使とならなければいか
んのだ」
そこまで言ってから、民太は急にスケベ顔に戻る。
 「じゃあ、そのための練習をしようか」
民太はニタニタとしまらない笑みを浮かべている。
 「れんしゅう?」
ゆき子が不思議そうな顔をする。
 「愛というのはね、洋服着てるとうけられないのだよ」
 「じゃぁ、お洋服脱げばいいの?」
 「そうそう」
民太の目は、毛細血管が浮きだしていた。口もとにはよだれが流れている。
 「わかりました。ゆき子は人々に愛を与える天使となります」
ゆき子はセーラー服をヌギヌギしはじめた。
民太の心臓に送られる動脈血管が許容量を超えそうになる。
 パサッとスカートを脱ぐ。白いきれいな足が外の空気に触れた。
民太は失神しそうになるのを必死にこらえた。そのぐらいゆき子は美しかった。
 「ゆきこぉー!」
民太はこらえきれず飛びついた。
 「俺に愛をわけてくれー」
ゆき子を押し倒し、両足を開く。そこには木綿を通して、うっすらと割れ目が
見えた。
 「まちがいなかった。できるぞ!」
恥しがるゆき子。民太がパンティーに手をつけたその時。
 「たみたぁー! 港の防空豪あと地をみつけたぞぉー!」
瓜之介が息をきらしながら部屋へ入ってきた。

                      −3− へつづく・・・




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