AWC ★Mergeing!Mergeing!!2★《0》L53


        
#1459/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (FEC     )  89/ 3/ 7   7:10  ( 50)
★Mergeing!Mergeing!!2★《0》L53
★内容
                   Mergeing!Mergeing!!2
                              《前作までの粗筋》
    埼玉県のとある所で発生した事故がこの物語のきっかけであった。高校3年にな
    りたての春の夜、橋本智樹は馴染みの古本屋行こうとしていた。そこへ、春先頭
    の方にきてしまった若者の運転する暴走車が現れ、彼を引いた。30m近く引き
    摺られ、手をもぎとられることによって車から離脱することになった。道路に横
    たわり、死に向かっている自らの体の中で彼は一心に思った。“こんなことで、
    死んでたまるか”と。
    場所が違うところで、もう一人意識不明に陥っている人間がいた(なんとも都合
    の良いことに!)。同じく高校3年に成り立ての、中村孝子。テニス部の部活中
    に倒れ、意識不明に陥り大事をとって入院する。
    全ての条件があった。死に向かいながら生きようとする人間と、死にかけてはい
    ないが意識が不明で開放状態の人間。ここに通信回路が開かれた。橋本智樹の個
    性プログラムが中村孝子の体に移った。そして、橋本は自分の体のように、彼女
    が意識不明時に全力をかけて回復をさせた。そして彼女の回復が達成されると、
    2週間後、彼は目覚めた。一瞬、自分が助かったのだと誤解するが、動くのは目
    だけということから様子が違うことに気がつく。一方、朝起きてみて、自分の頭
    の中に他人がいる中村にとってはたまったもんじゃない。
    日曜日であり、新宿に出る。中村は橋本を超能力者で何処からか通信してきてい
    ると思い込む。しかしながら、色々喋っていくうちに、どうやら頭の中に巣くっ
    何はともあれ、現状認識するしかない。では、一体今、橋本智樹の本来の体はど
    うなっている、という展開を迎え、彼らは彼の自宅に急行する。2週間も魂が離
    れた体は………。彼らが家につくと、橋本智樹の父が遺品を処分しているところ
    であった。橋本とは同級生だったということで接触をする中村。父から自分の死
    を告げられる橋本。その後、座敷に上がり、橋本は自らの位牌を父の肩越しにみ
    たのである。
    その夜、彼らは話しあった。個性とか魂と一般に呼ばれているものは、人間とい
    うシステムを保全するプログラムではないか。自然界のリアルタイムな条件に、
    経験というアルゴリズムによって体を対応させてゆく。一方、本能とかそういう
    ものはパソコンでいうROMに当たる部分だ。個性の違いはそれまで生きてきた
    データの蓄積の違いである。
    システムを保持するのがプログラムの目的。橋本智樹はまさに死に向かっていた。
    危機を感じたプログラムが通常以上のものを発揮した。離れた場所では死ぬほど
    ではないが気絶した体があり、ちょうど意識が開放された状態で、橋本智樹と中
    村孝子との通信状態がぴたりと一致し、彼というプログラムが転送された。
    中村孝子というシステムでは当然のことながら優先順位は彼女の方が上で、彼が
    動かせるのは目だけであった。それも、彼女の意識が目を使っていないときに限
    ってだったが。
    夜はふけた。“2人”の会話は盛り上がったが、双方がショックから立ち上がる
    には、相当の時間を有するであろう。しかし、彼らは最初の一歩を踏み出した。
    やがて眠りの香りがたちこめた。
    2つの精神が最後の瞬間思ったことは、偶然にも同じことだった。
    『私達は、同じ夢をみるのであろうか』と。

  あの結末から10ヶ月。続編ありだな、という大方の予想通りここに出現いたしまし
た。設定、ストーリーなどいく本ものセットが用意された中から選出し、完成いたしま
した。一応、これだけでも分かるようになっております。ディスクと時間に小生の愚作
を費やしても良いという方は、どうぞ、本編へお進み下さい。

             物語は前回から3年後の中村孝子の部屋から始まる!!




前のメッセージ 次のメッセージ 
「CFM「空中分解」」一覧 ひすい岳舟の作品
修正・削除する         


オプション検索 利用者登録 アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE