#1412/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (CGF ) 89/ 2/ 5 20:43 ( 93)
オリンポス物絹1) <幽霊パニック!>(1) 舞火
★内容
幽霊パニック
…森と泉と神殿と
(オリンポス物語第一話) 舞火
森谷せいき大尉:アレス(戦闘科)所属の暴れん坊。体術はピカ一。
神野舞香少尉 :アテナ(戦略科)所属の天才戦略家。
笹山ユーキ少尉:ヘイパイトス(技術科)所属の天才メカニックマン。
ジャミー(少尉):アルテミス(レーダー)所属の紅い瞳のミュータント。遠隔透視能
力者で美人。
ミラルカ(正看護婦):アフロディテ(医務科)所属。並外れた勘の良さ。不思議な雰
意気を持つ。
アメリア(曹長):ヘスチア(生産コンピューター科)所属。特A級プログラマー。お
となしい人。
サムス(中尉):ヘイパイトス(コンピューター科)所属。特A級システムエンジニア。 大人です。
マサト(少尉):アポロン(分析科)所属。ESP非認知力(気流視認能力)を持つ。
脳天気。
サキ(少将):ゼウスの秘書官にして知恵袋。時には参謀の任にも就く。マサトの姉。
二十九才の若さ。
ゼウス(大将):本名ランドルフ・シンプソン。オリンポスの偉大なる司令官である。
月桂樹、ミルテ、鉄、竪琴、etc.:全てオリンポスのコンピューター。
『オリンポス』『大農場』『工場』『訓練センター』『パルテノン』etc.
:以上、オリンポスの各ブロックの名称。
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幽霊パニック
…森と泉と神殿と
(オリンポス物語第一話) 舞火
オリンポスに入りし者が必ず目にする、巨大な石碑がある。
そこに刻まれている言葉。
即ち。
古代ギリシアにおいて
『神』とは、神聖,不可欠なものであった
人々は、まず神に祈りを捧げ
犠牲を捧げ
神の声−−即ち、『神託』を欲した
人々は『神託』に喜び、恐れ、嘆いた
何故なら、『神託』は、決して外れることがなかったから
『神託』を欲した人々が赴いた場所は二つある
即ち
大神ゼウスの聖なる地『ドドナの森』
また一つ
輝ける青年神アポローンの聖なる地『デルフォイ』
人々はいついかなる時でも
ことに、苦難に達した時、神に祈る
『神託』を伺わんために
過去においても
また
未来においても
オリンポスの誕生を記念し、ここに記す
オリンポス 初代ゼウス
アウリエス・ランバス
<Β>
「くわっ、がはははははは、かかか」
先刻から豪快といおうか、アホといおうか、何にせよ滅茶苦茶な笑いが、食堂一杯に
響いていた。
「ゆ、幽霊だとぉ、このオリンポスにかぁ」
こいつ、大口を開けてそっくり返って笑い続けていた。
必然的に衆目を集めているのだが、この御仁全く気付いていない。
そうこうするうちに、そっくり返りすぎたか、音を立ててすっ転んだ。
「い、いたた」
その時、はじめて、その男は周りの視線に気がついた。「ん?」
男は頭をさすりつつ、いぶかしげに首をかしげる。
普段なら、ドッと笑いが巻き起こる筈なのに……。
が、こけた男は椅子に座りなおると、不思議そうに視線を巡らした後、すぐさま前に
座っている男との会話を再開させる。
どうやら、この男は物事をというものをあまり深く考えない質らしい。
「見間違いだろ」
「見間違いとは考えられない位、大勢の奴が見てんだ。事実だよ」
「ど−せ、何かと間違えたに決まってら」
そう言ってから、やっと、この御仁は四方から来ている視線が異様なまでにきついの
に気が付いた。憎悪すら混じってんではないかと思える程のきつい、冷た−い視線。
「なっ……」
決して鈍い訳ではない筈だが、やっと、自分が口走った言葉の重大さに気付いたよう
だ。
「これだけ証人がいるんだよ、既に」その男はニタッと笑って、せいきに冷やかな眼差
しを向けた。
まがりなりにも食堂である。しかも、千人収容可能の並じゃない食堂である。その中
の数百人が視線を投げかけている。 <続く>