AWC トゥウィンズ・2 六章 ( 5/ 5) (35/43)  あるてみす


        
#1249/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (VLE     )  88/11/13  13:30  ( 34)
トゥウィンズ・2 六章 ( 5/ 5) (35/43)  あるてみす
★内容

「なーに? またなの?」
 昨日より、さらに眠そうな僕を見て、一美は呆れたように呟く。
「眠いよー。」
 寝ぼけ眼のまま、一美に寄りかかって、ふっと眠りに落ちると、また息苦
しくなって……。
 慌てて飛び起きる。
「困ったわね。もう少し様子を見てさ、直らなかったらお医者さんに行きま
しょ。」
 それから二、三日の間、様子を見たんだけど、金縛りはますます悪化する
一方だった。
 夜が駄目なら昼間にってことで、昼寝してみたんだけど、やっぱり同じよ
うに息苦しくなって、体が動かなくなる。
 そして、さんざん苦しんだあげく、ようやく手足が動くようになって、慌
てて飛び起きる。

「ふーん、特に悪いところはなさそうですねぇ。精神的なものなのかなあ。」
 医者に行って診てもらったんだけど、特に悪いところはなさそうだった。
 もちろん、寝不足による疲れはあったけど、それは金縛りのせいだから、
原因には関係がない。
 原因不明のまま、また数日間過ごしたんだけど、金縛りはなくならず、か
えってひどくなる一方で、睡眠不足も極みに達し、僕は憔悴しきって、精神
錯乱に陥りそうになった。
 で、ちょっと環境を変えてみたらどうか、という医者の勧めに従って、海
に行くことにした。
 最初、もう八月下旬に入るところだから、土用の波が立ってて、泳ぐこと
なんかできないだろうって思ってたら、どこでどうやって見つけてきたのか、
一美がまだ泳げるところを探してきた。
 そして、一美は皆に声をかけ、健司、康司、真琴に茂、それに麻里ちゃん
も行くことになった。
 由香ちゃんは都合が悪くて一緒に行けないって言ってたけど、念のために
場所だけ聞いていた。

−−− 六章 終わり −−−




前のメッセージ 次のメッセージ 
「CFM「空中分解」」一覧 あるてみすの作品
修正・削除する         


オプション検索 利用者登録 アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE