#1240/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (VLE ) 88/11/ 9 20:38 ( 33)
トゥウィンズ・2 四章 ( 4/ 4) (27/43) あるてみす
★内容
「んんっ!」
まさかキスされるなんて思ってもいなかった僕は、びっくりして健司を突
き放そうとした。が、健司の手が僕の背中に廻っており、しっかりと抱き締
められていた。
その力強い腕に抱き締められた僕は、健司を突き放すことさえできず、し
っかりと健司の口づけを受けてしまっていた。
いつの間にか涙がこぼれ、頬を伝わって落ちていく。そして、心臓が急に
ドキドキいい始める。
そのまま、時が過ぎていった。しばらくして、ようやく健司が唇を離して
くれる。
そして、僕の背中に廻していた手を肩に置いて、
「博美、俺さ、さっきは言えなかったけどさ、前からお前のことが好きだっ
たんだぜ。」
と言って、そのまま、また僕を引き寄せて、頬にキス。
僕は、気持ちが混乱していて、何がなんだか訳が判らず呆然としてたけど、
健司が頬にキスしてきたときに、ようやく我に返る。
そして、あまりのショックに思わず健司を突き放し、そのまま後ろを向い
て走り去ろうとした。
このとき、涙を拭いてから走れば良かったんだろうと思うけど、このとき
は半ばパニックしてたから、そんなこと考えもしなかった。
そのまま、涙で目が霞んだ状態で走ったものだから、足元なんか見えやし
ない。
で、その結果、走り始めてすぐに木の根っこだか小石だかに足を引っかけ
て転んでしまった。
折悪しく、小道のすぐ横は、高さ2mくらいの急斜面というか、小さなガ
ケというか、とにかくその小道よりも低くなっていた。
「わあーっ!」
「博美ぃ!」
僕が悲鳴をあげるのと健司が叫ぶのが、ほとんど同時だった。僕は転んだ
勢いでそこから転落し、次にガツンというショックを頭に受けて、そのまま
意識がブラックアウトした。
−−− 四章 終わり −−−