#1229/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (VLE ) 88/11/ 5 10: 7 ( 43)
トゥウィンズ・2 二章 (11/11) (17/43) あるてみす
★内容
「わあ、本当にぐしょぐしょになってるわね。」
「うん、だいぶ汗かいたみたいだから。」
まだ熱があるからふらふらしてるけど、一美に手伝ってもらって何とか濡
れたねまきや下着を脱いだ。そして、お湯に浸して絞ったタオルで全身を拭
いてもらって、新しいものに着替える。
ついでに右足の包帯も汗で濡れてたので交換してもらった。
氷嚢や氷枕の中身も溶けていたので、新しい氷を入れてもらい、再び冷た
くなった氷嚢と氷枕に頭を冷やされ、着替えもすませて気分一新、少しは気
持ちがよくなった。
そのあと健司と康司、それに一美の三人にタオルで汗を拭いてもらいなが
ら、また眠ってしまい、次に目覚めたときには相当気分が良くなっていた。
再び汗びっしょりになったので着替えさせてもらい、そのときついでに熱
を計ったら、七度八分にまで下がっていた。
「わあ、随分下がったじゃない。」
「気分もだいぶ楽になったみたいだ。」
「この調子で明日の朝までに直しとけ。」
「直せたらね。」
「ま、早く良くなれや。じゃないと軽井沢に行けなくなるぞ。」
そう言って健司が軽く笑って、
「今日はもう遅いから帰るけどさ、しっかり養生しろよ。」
「うん、今日はありがと。」
「まあ、いいって。じゃな。お大事に。」
そして二人が部屋を出ていく。外はもう真っ暗。そうか、もう七時半をと
っくに回ってたんだ。
一日中寝てると時間の観念がまるでなくなるから、全然判らなかった。
その次の日の朝、さすがに注射と薬が効いたのか、体温を計ったら正常だ
った。もう前歯が浮くような変な感じもないし、起きあがっても熱でふらふ
らすることもない。
そういえば、お腹空いたな。昨日は食欲が全然なかったけど、今はすごく
お腹が空いてる。
風邪はほぼ完全に直ったみたいで、いつも通りの気分。もっとも時間を見
たら十時過ぎてたから、かなり寝坊をしたことになるけど。
そして、昼過ぎになって健司から、ミコちゃんちの別荘は明日から八月上
旬一杯まで空いていることが判ったので、皆の都合を合わせて、あさっての
二十八日から行くことに決まったという電話があった。
そうなると、今日と明日が暇になる。一美と康司は、デートしようかって
話もしてたんだけど、どうせ暇なら夏の課題を少しやってしまおうってこと
になって、一美と二人で協力してやった。
健司と康司も一緒に部屋に閉じ込もって、健司達の学校の課題を進めてい
た。
−−− 二章 終わり −−−