AWC 「闇 -Darkness- [第1回]」 By Tink


        
#1074/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (DRH     )  88/ 7/ 8   6: 1  ( 79)
「闇 -Darkness- [第1回]」 By Tink
★内容

     プロローグ

 真っ暗闇‥‥何も聞こえず何も見えず何も感じれないほどの完璧な闇、美香はそん
な闇の中にいた‥‥。
 光と言う物が存在していないような完璧な闇、それは人の心に恐怖心を与えるだろ
う、そして美香もその例外になく、闇を怖れていた。
 なぜあたしはこんなところにいるの!?、大体ここはどこなのよっ‥‥!。美香は
頭の中でぐるぐると回っているその考えをまとめようとした・・・、しかしそれは、
はかない努力に過ぎなかった。いくら考えてみてもどうしてこんなところにいるの
かも、ここがどこなのかも分からなかった。
 そしてふいに静寂が壊れた!、後ろで何かの音がしたのだ。美香はとっさに音のな
った方向−後ろをふりかり、そして絶句した‥‥。
 なぜならばそこには「「「。
 そして闇が弾けた。

     第1章 闇の訪れ

 美香は目を覚ました。何か悪い夢でも見たのか、寝間着が汗で肌にくっついて気持
ちが悪い。確かに今みた夢は決して良い夢では無かったゾと考えていた。あたしはど
んな夢を見たのだろうか?、思い出せない‥‥。確かなにかもの凄いショックを受け
たような記憶はあるんだけどね。でもそれが一体何だったのか全然思い出せなのであ
る。美香は思い出せないのなら無理に思い出すことも無いだろうと思い、布団から抜
け出した。
 美香は布団をたたみ、着替えると洗面所の方向へと歩いて行った。

          ☆

 洗面所の鏡に写った顔「「それは正しく美香の顔だったが、何かが違う‥‥鏡に写
った自分は確かに美香の顔なのだが、何かが違う‥‥そう、鏡の中の美香は、意に反
して笑っているのである、それも声をたてて‥‥。
「きゃぁ〜〜〜〜っ!!」
 美香は悲鳴をあげて、その場に座りこんでしまった。
 そして意識はブラックアウト‥‥。

          ☆

「‥‥香‥‥‥美香‥‥」
 そんな声がするのを美香は感じていた。体を誰かがゆさぶっている。
「美香‥‥大丈夫?」
 美香が目を開けると由美がそこにいた。心配そうに、美香をのぞきこんでいる。
「由美‥‥!?ここはどこ‥‥‥?」
 由美は美香が目をさましてホットしたような顔をしてから言った。
「なにいってんのよ、学校に決まってるじゃない、貴方
が急に倒れたから保健室に運んできたのよ」
 そうか‥‥あたし学校で倒れちゃったんだ‥‥、そんなことをのんびり考えていた。
「それにしてもうなされていたわね、悪い夢でも見てたの?」
「うなされてた?」
「ええ、闇が来るって」
「闇!?」
「ええ、どんな夢を見てたか思い出せないの?」
 美香は記憶の中をさぐってみるが、どんな夢を見ていたかわからない‥‥、それど
ころか学校に来た記憶さえ美香にはなかったのである。
「ここは本当に学校の保健室?」
「あたりまえじゃない何を言っているの?」
由美はあたかも当たり前そうな顔をして言った。
「でもあたしには学校へ来た記憶さえないの、それからあたしの記憶は自分の家の鏡
の前で倒れたと言っているわ、それに何故こんなことがわかるのか分からないけど、
ここは闇に包まれているわ、そう‥‥!あなた自信もね‥‥!」
「なにいってるのよ!?、ここは学校の保健室でわたしは由美よ!」
「違うわ!、そう‥‥ここはあたしの夢の中よ!」
 パリーン! 結界がそんな音を立てて割れる、そして美香は気を失った「「。

          ☆

 闇の中で由美の姿をした少女は笑っていた。「あっはっはっは、夢か、確かにここ
はおまえにとって夢の一部分だろう、しかし夢とは根本的に違うわ!」
 そして少女は美香が結界を破ったことに驚いていた。
 もしかしたら彼女はもう「「。

   第1章 END


えっと、これは最近書いたもので、一応連載物になっています。
続きはまだ書いておらず、試験中か試験が終わった後に書こう
と思っています。

では、
                      DRH58031 Tink




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