#771/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (FEC ) 88/ 2/14 13: 7 ( 41)
少年の日の時漂流 翡翠岳舟
★内容
先日授業を受けている(授業は、自主的にとどっかのお偉方が言っているが、以前
受動態なのだ)と、ちょっと僕が小さかったころのあることを思い出すことが起こっ
た。僕は非常に嬉しかったのだけれども、人に話すと「新しいネタかい?」とか「そ
の線に転じたのかい?」なぁんて、 信じてもらえない。(まぁ、二代目無責任男と
自称する僕を信じる人もいないだろうけれど)でもね、この話をしたくてしょうがな
いので、このAWCの皆さんにお話することにしました・・・・・・・
貴方は多分僕がこれから話すことは、今までにどっかから聞いたことのあることか
も知れない。それ自体はたいして新しいというものでもないし、僕のつたない筆では
陳腐化してしまうだろうから。でも、僕が、たしかにあの日あそこのあの時間にまぎ
れもなく存在していた僕が、経験した(大きな経験は一回だけですけれど・・・)と
いうことが大事なのです。
小学校のとき、近所の友達3人で登記所の庭で手打ち(柔らかいボールをバッター
が自分で打つという奴。ピッチャーのない野球と考えてください。)をやっていたこ
とです。登記所の庭というのはそんなに広いわけではありませんでしたが、僕らの遊
び場の一つで、職員のかたも見逃してくれてました。で、僕らは何かあるとそこへい
って遊んでいたのです。
僕は同い年のM君と組んで、点数をリードしていました。(これははっきりいって
ハンディありだとおもいました。)相手は一年したのT君、M君の弟のO君のチーム
で勝つのは当たり前でした。
僕らが守りをやったのは何回だったのでしょうか、チェンジして僕らの攻撃側にな
ったのでフィールドからバッターボックスへ歩いていた時です。
僕はふと、地面に土が固まった状態の奴があったので、これがあると危ないなぁ〜と
軽い気持ちでフィールドの外に出そうと、手に取りました。そして、腕振るために上
にあげたその時!
音はありませんでした。完全に、無音常態。僕が投げた土塊は、まっすぐ僕の前を
歩くM君の後頭部にガツゥーンと当たったのです。
その光景はすぐさま消え(どうだったんでしょう?あれを消えたというのでしょう
か?)、僕の腕はシュッと振られ土塊はさっきの光景同様に友人の頭に直撃したので
す・・・・・・
その後も、中学の時はほんの直前に次のことが分かったりしましたが、つい最近ま
てぜとんと″時漂流″はごぶさたしていたのです。でも、この間、久し振りに授業中
に。
僕は4時間目で、早くおわんねぇかなぁと机の上においてあった(僕、束縛感があ
るので腕時計ははめてないんです)腕時計をみたんです。ふと、秒針を見たとき、僕
は回りの音がスゥーと瞬間的に静かになっていくのを感じました。
なんと、秒針は止まっていたのです。
PS:半分本当の話だから恐いところなのさ!
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