AWC 詩篇 空中の書22     直江屋緑字斎


        
#344/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (QJJ     )  87/ 9/16   8:36  ( 21)
詩篇 空中の書22     直江屋緑字斎
★内容
<滴 20行>

   滴

時計の針を
神話の錘りとする
いまや聖霊たちの夜宴
星は
都市の遺構にまで
悪意の粉片を積もらせる
寸秒の女神が
悖徳(はいとく)の詩人と交接する
左手には習慣性のある怒り
右手には焚書に供するノオト
筒先には禍いの脣(くちびる))
そのような人体は
いかなる存在とも同じか
いかなる未来とも交わらずに
永遠の滴として
尖った針に姦される





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