AWC 何故か横行する   永山


        
#3545/3561 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/07/07  19:50  ( 39)
何故か横行する   永山
★内容
「日本にエイプリルフールの風習が入って来たのは大正時代」は本当?>
 上の通りなのですが、ポイントサイトのクイズの“正解”に疑問を持ちまして、ネッ
ト検索してみました。
 上位に並ぶ結果は、判で押したように「大正時代」。
 それはまあいいんです。
 問題なのは、「大正時代」とあるだけで、具体的に何年なのかは記されておらず、そ
れどころか根拠となる文献一つ示されていません。約八十の検索結果(PCの履歴から
算出)を当たってみましたが、どれもこれも文献の提示がない。何で?

 ただ、この検索した時点で、「大正時代にはエイプリルフールの風習が日本に伝わっ
ていた」ことだけは確実に言えました。
 横溝正史のデビュー作となった短編ミステリ「恐ろしき四月馬鹿」、これが世に発表
されたのが雑誌『新青年』大正十年(一九二一年)四月号なのです。つまり大正十年に
は、日本に四月馬鹿(エイプリルフール)が間違いなく入って来ていたと言えます。

 で、思い付いたのが、“明治”と“雑誌”と“エイプリルフール”とで検索を掛ける
こと。
 すると、まずヒットしたのが、「新少女」という雑誌。明治ではないのですが、大正
五年(一九一六年)四月発行の同誌第二巻四号に、「エイプリルフール」と題する西洋
の文化・逸話を紹介する記事が載ったようです。
 その後も、一つずつ見ていくとまたありました。明治時代の雑誌「家庭雑誌」明治三
十八年四月二日発行の第三巻第四号に、“欧州の奇風習エイプリルフール”と題する記
事が載ったようです。これが確かであれば、「少なくとも明治三十八年には、日本にエ
イプリルフールの風習が伝わっていた」と言えます。よし、勝った。(^^; ナニニ?

 さらに調べていくと、とあるサイトで、「明治二十年頃、新聞紙上でエイプリルフー
ルの風習が紹介された」という旨の記述が。こちらは残念ながら、新聞名や年月日など
の詳しい情報はなし。サイトの大元?に参考文献等が大量に記載されているのですが、
どれに当たっていいのか分からん。(^^;

 こうなってくると、江戸時代に入ってきていた可能性はないか、調べたくなります。
画、さすがに難しいようで、検索した程度では見付かりません。オランダ商人は誰も言
い出さなかったのか? 真面目か!?(^^)
 とはいえ、検索して見付からないから、ないと言い切れるかどうかは微妙なところ。
「エイプリルフール転じて“栄包法螺《えいぽうほら》”と称し、同志が一所に集ま
り、嘘をつきあって楽しむ会が毎年四月一日に催された」なんてことがあれば面白いの
ですけどね。

 ではでは。





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