#3510/3572 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/06/08 17:40 ( 19)
リアルなとことそうでないところ 永山
★内容
BS朝日で放送のドラマ「冤罪死刑」を録画視聴。ネタバレ注意です。
「警察の捜査ミスや捏造で有罪判決を食らった人が年月を経て無罪を勝ち取る」とい
うのは物語の一つのフォーマットとしてありますが、本作はだいぶ捻ってきていた。先
の読めない意外さがあるわ、意味ありげな描写があっても何を表しているのかがぴんと
来なくて悶々とするわで、楽しめた。
一方で、全体に伏線不足を感じもしたです。最終的に首謀者は目的達成で逃げ切る形
になるため、あまり伏線を入れるとそれらが物語上の物証にもなっちゃう? そんな訳
ないか。主人公が疑問を抱くのはいいのだけど、そこからどうやって真相を連想したの
か、どうして首謀者に辿り着けたのかが、説明不足に思えた。特に、臓器移植のレシピ
エントに関して、どうやれば情報を得られるんだろう?
三年前の事件の遺留品(ほんとは遺留品じゃないんだけど便宜上こう記す)に、今に
なって唾液を付けるという欺瞞が、作中で行われました。科学捜査で、その時間のずれ
は分からないものなのかなあ? DNA云々よりも、まず口内細菌とか。無理矢理死滅
させたらさせたで、痕跡が残りそうだし。
そもそも、三年前の事件の真犯人として疑いの掛かった死刑囚(すでに二人を殺害し
たことにより刑確定済み)を、その審議を尽くさぬうちにし刑執行するなんてことがあ
るのかしらん? 少なくとも今の日本ではなさそうな気がするんですけど。
ではでは。