AWC 安楽椅子探偵某作との共通点   永山


        
#3379/3603 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/02/08  16:38  ( 25)
安楽椅子探偵某作との共通点   永山
★内容
 フジテレビ系で放送のドラマ「問題物件」第四回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 今回は水の呪い。もはや問題物件特有のネタではなく、広く心霊現象メインになって
いる気がしないでもなし。まあ、水が絡んだ心霊現象の話ってそもそも多い気がします
が。川とか池とか海、あるいは大雨とか、身近にある事故の源って感じだからなのか。
 さてミステリ的なネタとしては、今回が今までで一番面白かったと言えるかもしれな
い。ばかばかしさと表裏一体なところはあるため、その時々の気分によって受け取り方
に温度差が出ます、多分。(^^;
 あからさまなミスリードがいくつもあって、このドラマならこの辺が手の打ちどころ
かなと思いそのまま推理を自分なりに組み立てていくと、しっかりその裏があるという
のは嬉しい。ただ、その反面、最終局面になるまで重要な手掛かり・情報がほぼ出て来
ないという構成は、推理して真相に辿り着けるはずなくなるので、もうちょっと改善し
てほしいところ。今回はいくつもの重要な証言をする管理人を、うっかり系のキャラク
ターとして描くことで、どうにかカバーしていた感じ。
 犯人が犯行を心霊現象に見せ掛ける理由が、一応用意されていたのは評価していいポ
イントかと。先に、「心霊現象を信じるタイプの人」を配置しちゃえば、簡単と言えば
簡単に処理できますね。この手法って、綾辻行人&有栖川有栖による懸賞付き犯人当て
ドラマ「安楽椅子探偵」シリーズの一作でも用いられていました。放送当時の私には受
け入れがたかったのですが、年を経て許容できるどころか自分でも使ってみようかなと
思えるように。(^^;
 犯人が、自身の姿をスケッチされていると把握する過程が強引だった。バスのブレー
キによりスケッチブックを床に落とすことはあったとしても、それを、バス前方から降
りようとしていた犯人が振り返り、何を描いた物なのかが見えるというのは、案外ハー
ドルが高いような。

 ではでは。





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