AWC 「いや〜ん」と来れば   永山


        
#3350/3596 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/01/11  20:32  ( 31)
「いや〜ん」と来れば   永山
★内容
 テレビ朝日系で放送のドラマ「プライベートバンカー」初回を録画視聴。ネタバレ注
意です。
 ほとんど事前情報なしに視聴してみました。タイトルから、直訳すれば個人的な銀行
家ってことで、コンサルタント的な業務を請け負う人間か、もしくは闇金的な裏社会案
件を扱う人間を主人公に据えたお話かなと漠然と想像していました。何にせよカタい物
語だと思っていたのですが、違った。(^^; かなり柔らかいというか、笑える要素を入
れつつ、ストーリーの芯はシリアス。
 こういうタイプは、シリアスと笑いのバランスが案外難しいでしょうに、本ドラマは
第一話を観る限り、悪くない。よい加減のライン上をうまく辿っている感じ。もちろ
ん、合わないという視聴者もいるでしょう。特に、主人公がいきなりカメラに話し掛け
るメタ的な演出なんて、好き嫌いが分かれそう。私自身、そのようなメタ的演出のドラ
マに辟易し、視聴をやめることもあるので、結局はストーリーやテーマ等との親和性に
よって都度、好むか否かを判断しているみたいです、自分の場合。
 あらすじは――伝統ある団子屋が、銀行の融資担当者の口車に乗って、借りたお金を
投資に突っ込み、五億の借金を背負い、店が潰れるかどうかの瀬戸際に立たされる。団
子屋の団子を贔屓にしている企業グループ社長の天宮寺丈洋が主人公でプライベートバ
ンカーの庵野に、団子屋が潰れるのを防いでくれと依頼。調べてみると、どうやら雄志
担当者と食品関連会社二代目社長が組んだ悪企みが進行中らしい――というのが序盤。
 ここから、主人公が正義の味方として、団子屋の女社長を助ける王道展開……と思い
きや、途中で空気がかわる。この捻りがよかった。詐欺に遭った被害者を単に助けるの
ではなく、厳しい言葉を投げる一方で、被害者自身の力で対抗できるよう導くくだり
が、説教臭くならずに描かれていて、感じがいい。
 一件落着となったあと、本来の依頼主である天宮寺丈洋の一族の内情が描かれ、今後
の縦糸となるストーリーラインが示唆される。この辺りは常道ですが、七千億超の試算
を巡る骨肉の争いを予感させる、これまたよい導入。権利のある物がそれぞれ悪そうな
顔を見せるのですが、小さな子供までそれをしていたのがおかしいやら怖いやら。
 冒頭シーンに、庵野の依頼者として、前澤友作が出てた。役名が真栄沢になっていた
けど、それでもそっくりさんかと思ったです。同シーンで使われたジェット機や車は前
澤の持ち物だとか。

 ではでは。





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