#3083/3595 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 24/05/12 14:47 ( 27)
細部に宿っていない 永山
★内容
日本テレビ系で放送のドラマ「約束 〜16年目の真実〜 」第五回を録画視聴。ネタ
バレ注意です。
全体としては、前回の感想と変わりなし。シリアスだけど細部の詰めが甘いというか
いい加減というか。このいい加減さが、実は伏線だったという展開には……なりそうに
ないかなあ。たとえなったとしても、リアルタイムの流れの中で、作中人物の誰も言及
しないのがおかしい訳だし。
誘拐犯の特定。今回出した手掛かりで今回判明というのは芸がない。しかも、主人公
にしか分からない手掛かりの提示の仕方なので、視聴者にとっては推理の醍醐味がな
く、ただただ“意外な答”をぽんと出されたに過ぎない。ほんと、勿体ない。
主人公・葵の携帯端末に二度、送られてきた暗号メール。二度とも同一人物から送ら
れてきたのか、それぞれ別の人物だったのかについての検討が全くないけれども、それ
でいいのか。一回目は、誘拐されていた子供が無事帰ってきてよかったねという内容で
あるのに対し、二回目は待ち合わせ場所を指定して葵を呼び出し、後ろから殴りつける
というもので、全然違う。
さらに、二度目の襲撃は殺意があったのかなかったのか。あったのなら、どうしてと
どめを刺さずに済ませたのか。十六年前の事件でも同じ目に遭っていると葵の記憶が蘇
ったけれども、そのときの犯人の意図についても放置されたまま。そもそも、命に別状
はないが確実に気絶するように殴るのは、無理だと思うんですが。
ラストで、またもや十六年前の殺人を豊富とさせる遺体の発見。普通に考えるなら、
葵の父親が犯人として捕まり、死んだことで決着しているのだから真犯人がわざわざ同
じ殺し方をするメリットはない。別の新たな殺人犯がいるのか、でなければ真犯人にと
って何らかの差し迫った必然性がなければいけない。
捜査資料の一部が消えていた件は、課長が個人的に隠していたことになるの? 演出
が不明確ではっきりしなかった。仮にそうだとして、使われなかった証言を一緒くたに
ファイルしておくものなのかしらん。
ではでは。