#3045/3581 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (sab ) 24/04/14 18:14 ( 31)
感想>「類別トリック集成」 朝霧三郎
★内容
東野圭吾はどうやって書くんだろうと想像するに、
「容疑者Xの献身」の場合、
警察に追われてからどう死体を隠すかを考える、
などと考える訳はなく、
最初から、
「類別トリック集成」などから、
>【第五】人および物の隠し方トリック(一四一)
>(A)死体の隠し方(八三)
>C顔のない死体(一四)
というのを選んできていて、
この「顔のない死体」で一本書こう、と、
決めて、
後から、警察の事、人間関係の事を作ったんじゃないか、
と思って。
そこで、
江戸川乱歩全集 第27巻 続・幻影城 (光文社文庫)を購入してしまったが
(ポイントを使って500いくら。
このぐらいミステリーを書きたいなら
参照しておくべきでしょうと思って)
買って損した。
「類別トリック集成」といっても、トリックが詳細に書いてある訳ではなく、
「顔を傷つけ又は焼く(ドイル、ディクスン、チャンドラー、ロード、
クリスティー、クイーン各長、チェスタートン、ブラマ各短)」
などと或るトリックを過去のどういう作者がやっていたかを書いてあるだけで、
これだったら、青空文庫の「探偵小説の「謎」」でよかったんじゃないか。
しかし、東野圭吾ともなると、この「類別トリック集成」のトリックの実際の
使われ方なども頭に入っていて、日々、換骨奪胎して使えないか、
と考えているんじゃないか、などと思えたのですが。
ではまた。