AWC 炭酸飲料の話で気を抜いてはいけない   永山


        
#2674/3701 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  23/05/19  17:31  ( 33)
炭酸飲料の話で気を抜いてはいけない   永山
★内容
 日本テレビ系列で放送のドラマ「それってパクリじゃないですか?」第六話を録画視
聴。ネタバレ注意です。
 回を重ねる度に、話の中身が薄味になってきているような。本ドラマのエピソード構
成は序盤で問題が出て来て認識し、それを後半、いかなる方法で解決するかというのが
基本になっています。
 今回で言えば、共同で研究開発をしていた企業と大学(学生)の間で、研究の発表に
ついてのトラブルが発生する。企業側の、特許出願前に学会発表をしてくれるなという
要望に、学生らはそんな話は聞いてないと言う。でも実際には契約書にちゃんと記され
ており、指導教官が失念していたと。この時点で既に問題設定にだいぶ無理がある。で
も学生は引き下がらず、企業を金儲け主義だの発明を独占したいだけだのとあしざまに
批判する。
 でまあいつもは大人しい主人公も自社を悪く言われてカチンときたか、思い切り激し
く反論。そのあと言い過ぎたかとへこんでしまい、学会に発表要旨を提出する期限であ
る二週間以内に、何とか特許出願できないか考え始める。ここまでの流れはまあいいで
しょう。指導教官の間抜けな役回りには目を瞑ります。
 だけど、この問題に対して解決する策が、例によってもう一人の主人公である専門家
による知識。(嫌いな手法だから他、理由は少し合ったものの)すぐに案を出せばいい
のに、終盤まで引っ張る。今回は他の案が全くないから、問題の確認を繰り返すばかり
で、話がちっとも進まない。
 その穴埋めとばかりに、二人の主人公がお互いに、それぞれ別の異性と付き合ってい
ると思い込むというラブコメ的展開を入れてきましたが、これが無理矢理感あふれる描
き方で、笑いにつながらないし、練り込み不足でストーリーとしてもたいして面白くな
い。結果、中盤のスカスカ感が露呈したように思えたです。
 本筋の問題解決に話を戻すと、そもそも開発中の商品(炭酸飲料)の特別感が、味わ
いについてのものなので、視聴者にはほとんど伝ってこない。複数名の登場人物らが商
品を口にしてその特別さを「ヤバい」「じゅわわわわ」と表現していましたが、「ヤバ
い」は強調表現みたいなものだから具体性には何の役にも立たないし、炭酸印象を「じ
ゅわわわわ」と言い表すのって、当たり前に過ぎません? 「じゅわわわわ」か「しゅ
わしゅわ」が定番でしょうから、それらからなるべく離れた語を用いるべきだったので
は。「びわわわ」でも「りりょりりょ」でもいいから、特別感のある表現を選択すべき
だったと強く思ったです。

 ではでは。





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