#2652/3699 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 23/05/01 19:16 ( 26)
ラストマンの初歩的な疑問 永山
★内容
TBS系で放送のドラマ「ラストマン」第二回十五分拡大を録画視聴。ネタバレ注意
です。
ドラマとしては、第二話目で早くも興が乗ってきて、会話のやり取りが小気味いい。
ギャグ要員も分かってきた?感がある。
扱う事件にしても現代らしさがあり、今回用いられたアリバイトリックなんて、いか
にもだった。ただ、これと同じ理屈のトリックは昔から繰り返し使われており、決して
目新しいものではありません。見破るきっかけが、目の見えない皆見捜査官ならではの
能力故というのが肝、かな。
一部の手掛かりの出し方は、ちょっとずるい。そう、テレビドラマでは視聴者になか
なか伝わらない匂いの手掛かり。これも皆見の特長を活かすには非常に有効かつお手軽
なんでしょうけど、やっぱりずるい感じが多少出がちです。「古畑任三郎」の某エピ
ソードでもありました。匂いに関する手掛かりを、視聴者にずるさを感じさせずに提示
できるメソッドが確立できたら、ちょっとした“発明”と言えそう。
さて、今回の筋立てには、うん?となる箇所が少なくとも一つありました。十二年前
に起きた殺人事件の捜査において、「凶器のベルトの太さ」と「ローズの香水」が犯人
のみが知り得る事柄として伏せられていた。その後、犯人は逮捕され、懲役刑を食らっ
た。十二年後の現在、同じ形状の凶器で絞殺され、遺体にはローズの香水が振りかけら
れていた。過去の殺人の犯人は出所していた。現在起きた事件が十二年前の犯人とは別
の人物の仕業であるとしたら、警察内部の人間の犯行という線もあり得る。何故なら凶
器や香水を模しているから……との理屈が語られましたが、おかしいような。十二年前
の事件の裁判で、凶器や香水に関する情報は公にされるのでは? 少なくとも凶器の形
状は公判で細かく延べるように思います。だとすればこれは犯人と警察内部の者だけが
知る事柄ではなくなり、先に述べた理屈も成り立たないと思うんだけど、そういうもの
じゃないのかしらん?
ではでは。