AWC 0秒※※   永山


        
#2605/3697 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  23/03/16  20:32  ( 22)
0秒※※   永山
★内容
 ニュースサイトの記事で、『君のクイズ』(小川哲 朝日新聞出版)という小説を知
る。本屋大賞のノミネート作品とのこと。それとは関係なしに、あらすじ紹介に惹かれ
た。生放送のクイズ番組決勝のラスト、早押しクイズで問題文が一文字も読まれない内
からボタンを押して正解する……やらせ? やらせじゃないとしたらどうすれば可能に
なるのか?――って感じの煽り。これは凄いな。ミステリ小説としても読めると記され
ているから、まともな謎解きが展開されると期待できる。読んでみたい。
 この0秒正解って、新しい形の“謎”と言える。ただ、(今のところ)バリエーショ
ンは乏しそうだけれども。
 で、単純にミステリに置き換えてみたら、どうなるか。0秒推理というか0秒犯人指
摘か。
 さすがに事件のあらましをまったく知らずに、犯人を指摘するというのは不可能ぽい
けど、思い返してみると、事件が起きる前に犯人を指摘しちゃう名探偵、という趣向の
作品はいくつかあった。だいたいが犯罪を未然に防ぐって形を採って、まあ、めでたし
めでたし出終わるんですけど、そこから外れた変わった作品が一つあったのを思い出し
た。読んだのがだいぶ昔で、記憶は朧気なところもありますが、とりあえずネタバレを
するので作品名は伏せます。
 館に向かう途中、その館で殺人を計画している人物に(将来の犯人とは知らずに)た
またま遭遇した名探偵は、ちょっとの接触だけで、犯人の計画する犯行を見抜いてしま
う。恐れをなした犯人は名探偵を殺害。計画の続行を期す……っていうストーリー。い
や、仮にも名探偵なら、あっさり殺されるなよと言いたくなる。(^^;

 ではでは。





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