#2604/3697 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 23/03/15 19:07 ( 36)
べたべたのベタ 永山
★内容
このところ、BSの放送局でやっている中国ドラマを観る機会が増えています。専ら
時代劇(個人的には時代劇というと日本のチャンバラのイメージが強すぎるので、時代
物のドラマと呼びたい)を観ますが、その主な目的は、古い時代の中国で検屍をはじめ
とする言葉がどのような物だったかを知りたいがため。逆に言えば、現代語っぽい言葉
でどこまで押し通して大丈夫か、その境界線を何となくでいいから掴んでおきたいがた
め。
そういう目的とは別に、普通にストーリーを楽しんでもいます。
観る機会が増えていると言っても、まだ数としてはたいしてこなしていないのです
が、それでもいくつかの共通点があるような気がしてきた今日この頃。(^^;
まず、女性の描き方が偏っているような。特に、男性主人公(善い者)の母親が、有
り体に言って愚かに描かれているように映る。この場合、男性主人公はある一定レベル
以上の高い身分にあり、正義の仕事をやっている。忖度なしの悪事徹底追及とか、忖度
なしの制度改革とか。そういう男性主人公を、母親が大なり小なり邪魔をする。母親に
も結構権力があるし、息子は母親にきつい意見を言えないこともあって、使命をなかな
か果たせない。これが傍から見ていると歯がゆくて。(^^;) 一応、母親は息子の身を案
じて、周りに忖度することも必要だという意識から邪魔をするのが基本パターみたい。
時代背景あるのかもしれませんが、毎回毎回母親が主人公の障害となるのは型にはめす
ぎ感が。
その2。善と悪に分かれている場合、だいたい悪役の方がやたらと運がいい。善玉も
運がいいことはいいんですが、ほとんどは窮地に陥るがぎりぎりで助かるというケー
ス。悪い方に事態が転がるも最悪は免れたって感じ。対する悪役の幸運は、窮地を脱す
るのは無論のこと、相手(善玉)側の弱味を探ったり、盗みに入ったり、人に嘘を吹き
込んだりする場合に悉く成功する。しかも簡単に。普通なら入れない場所にすいすいと
入って気付かれないし、気付かれても出任せの嘘で切り抜けるし、指名手配されても何
故か逃げ果せる。重要な話をしている場面にたまたま出くわして情報を得ることもしょ
っちゅうで、ご都合主義のオンパレードと言っていい。
という具合に、少し振り返っただけで、私があんまり好みでない要素が見付かるので
すが、なのに何故、「ストーリーを楽しんでいる」などと書けたのか。
考えてみるに、悪役が憎たらしいというのが一番に来るかもしれません。言動だけで
なく、表情から態度から、もうどこをどう取っても憎たらしい(笑)。こいつに天罰が
下って吠え面をかくところを観たい! その一心で視聴を続けているところがあるな
あ。
こういうシンプルだけどパワフルな牽引力って、物語作りには大きな武器になるんだ
なと、改めて思わされた次第。
ではでは。