#2599/3697 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 23/03/08 16:50 ( 30)
ミステリはホラばっかり 永山
★内容
小説の新人賞を狙うようになると、それぞれの賞の傾向や流行り・売れ筋なんかを知
るために、受賞作を読んでみるということがあると思います。あるいは選考委員の著作
を読んでみたりとかも。
ただ、物の本によればたいていの場合はあんまり役に立たない、みたいな忠告?をし
ていることも多いようで。受賞作を読んで、次の回に似たような作品を送っても、似た
話は避けられがちでまず選ばれないとか、選考委員の書いた作品てことは選考委員の得
意分野なんだからより厳しい目で読まれて不利なだけとか。
それなら、たとえば最終選考で落ちた作品を読んでみるのはどうか。どこが悪くて落
選とされたのかが分かった上で読めば、どう直せばいいのかアイディアが浮かんで対策
が取れる?
まあ実際はそう甘くはないでしょうけど。
翻って、小説投稿サイトには時折、**賞@次通過作(もしくは@次落選作)という
紹介付きの作品がアップされていますよね。一次落選は別として、各賞のレベルを何と
なく掴めるんじゃないかと、一次通過、二次通過作を読んでみることがあるのですが、
畑違いのジャンルだと、途中でギブアップするケースも結構多い。(^^;
で、カクヨムでは昨日から、横溝正史ミステリー&ホラー大賞の最終選考に残った作
品の公開が行われていて、読める&投票できる(カクヨム賞を選出するため)ようにな
っている。これは興味深いと早速読み始めたです。四作ともホラーで個人的には残念で
すけど、この傾向は横溝正史賞が現在の名称になってからずっとだそうで。
ともかく読んでみますと、ああ、非ライトノベル系の小説の文体ってこうだったよな
と何だか懐かしくなってしまった。いかに最近の自分がライトノベル系に浸かっていた
かが分かるような(笑)。その反作用と言ったら失礼に当たるかもしれないけど、非現
実的な物語を綴っているのに、どっしりとしていて現実につながっているように錯覚さ
せられる。
賞の傾向を探るという観点以外でも、面白い試みだと思うので、何とか全作読んで、
投票してみたい。
ではでは。