#2568/3695 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 23/02/01 20:04 ( 19)
のちの大乱歩というよりも小乱歩 永山
★内容
NHKで放送のドラマ「探偵ロマンス」第二回を録画視聴。ネタバレ注意です。
予想した通りになっているような気がする。このドラマはミステリと言うよりは、探
偵の物語、そこにプラスして探偵作家(推理小説家)の物語でもあると言えそう。
事件が起きて、謎もあって、それなりに趣向を凝らしているけれども、主眼はやはり
探偵や探偵作家のありよう、探偵の再生と探偵作家の誕生までを描くことに置かれてい
る印象を受けました。
第一回では登場人物の数が割と限定的だったのに、今回で一気に増えた感じ。多い!
と声を上げるほどではないけれども、事件の全体像がまだ不明瞭な内にこうして風呂敷
を広げていくのは、焦点がぼやけて物語として散漫になってしまう恐れがありそう。
あと、平井太郎(江戸川乱歩)の描き方に、首を少々傾けてしまう。だいぶ悪い風に
捉えている気がするし、実態から掛け離れているんじゃないかとすら思う。夢という
キーワードの持つ意味合いが、今後変化してくるのかもしれないけれども、今のままだ
と乱歩の口にする夢ってイメージが持てない。一人の時間を欲しがった乱歩が、同居人
を持っているの変な感じがするし。
ひょっとしたら、このドラマでの事件を経て、私達世間一般が知っている江戸川乱歩
になって行った、という流れに持って行くのかな? それにしたって、幼い頃からの乱
歩を知る人達にとっては、違和感が多々あるんじゃないかしらん。
ではでは。