AWC 今日も今日とて   永山


        
#2533/3692 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  22/12/30  19:37  ( 23)
今日も今日とて   永山
★内容
 カクヨムコンのミステリ系作品発掘作業。
 決められた期間内に選ばないといけないので、三作ほどを同時並行で読んでいき、内
一作がこれなら推せる!となったらとりあえず次の四作品目と入れ替える、というスタ
イルを採っています。
 で、三日前から読み始めたとある作品が、未だに判断を下せないでいる。江戸川乱歩
の少年探偵団物を思わせる怪奇ミステリで、世間を騒がす正体不明の怪人が出没し、連
続殺人が起き、不可能犯罪の謎が提示されました。これに挑む、というか怪人の方から
も絡んでくる探偵役が、高校生三人組(多分、名探偵役は一人だと思うけど)。出だし
からしばらくは、なかなか快調なペースで話が進んでいたのですが、上述の不可能犯罪
が示されてからが、何だかペースダウン。謎を解こうと三人組が議論するのは当然とし
て、その議論がちっとも進んでいないような。同じ疑問点を繰り返し口にするばかり
で、新たな仮説を出してくるでなし、手掛かりが見付かるでもなく。「あーでもない
こーでもない」ではなく、「あーでもないあーでもない」って感じ。長編のだいたい半
分ぐらいまで来てしまったけど、これは切るべきか。
 そもそも、探偵方法が結構無茶苦茶で、犯行現場に警察が来る前に、三人が色々と触
って調べるのが当たり前になっている。多分、作者は分かっていて敢えてやってる感じ
なんですけど、限度ってものが。
 だから普段の読書ならさっさと本を閉じるところですが、今回は何だかんだで読まさ
れている。リーダビリティが高いからと言えればいいんですけど、どちらかと言えば不
可能犯罪の答が知りたくて読んでいる。こういう場合でも、読ませる力のある作品とし
て評価していいものなのやら。

 ではでは。





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