#2529/3692 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 22/12/27 20:33 ( 28)
ファンタジーと非ファンタジー 永山
★内容
フジテレビ系で放送のドラマ「エルピス」最終回を録画視聴。ネタバレ注意です。
時間拡大をすることなしに、うまくまとめたなと思う反面、これでいいのかなという
思いも少なからず抱いた。
初回から前回まで、いや、この最終回の途中まではリアルっぽさ重視で描いて来たと
思うのですが、今回の終盤からは急に“ファンタジー”になった感じ。もちろん幻想的
な物語という意味のファンタジーではなく、おとぎ話めいた、ちょっとありそうにない
展開になったことを言ってる。すなわち、「ヒロインが二度目のスタンドプレーに走っ
たあとも、メインキャスターを下ろされることなく、看板ニュース番組の顔であり続け
たのはどういうことか」と。紆余曲折あって戻って来たという雰囲気じゃなかったし、
正義が通ったというのでもなさそう(正義が通ったのなら岸本が復帰していてしかるべ
きだと思うので)。
副総理が失脚することが、そんなに大ごとなのか。大門がいなくなれば国の、国民の
先行きが不安になるほどの代議士とは、とても思えない。そう描かれてないから伝わっ
て来ないだけかもしれないし、制作サイドが「それが当たり前だ」と思い込んでいるの
かもしれないし、あるいはすべてひっくるめて揶揄するための“絵”だったのかもしれ
ない。
大門副総理は、娘婿のときは安中譚単に始末しておきながら、今回は見逃したのか?
いくら口止めさせたからと言って、いつ爆発するか分からないんじゃあ,おちおち寝
ていられないだろうから、ヒロインをさっさと暗殺するのかと思ってた。
冤罪の死刑囚を救うのが最優先というのは分かるけれど、真犯人逮捕を交換条件に、
要求を飲んで仕舞うのもどうかと。強姦事件の犯人議員逮捕ともみ消し副総理もしっか
り追及してこそ、だと思えてならない。道行きはともかくとして、決着のさせ方に関し
てはリアルさよりも,その手があったか的なウルトラCを見たかった。
結局、殺人犯の店を最初に訪ねた理由が分からないままだったのも不満ですが、全体
に見応えはあった。けど、ストーリーよりも、俳優の演技力博覧会の趣で、評価が難し
い。
ではでは。