AWC 期待したのとだいぶ違う   永山


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#2430/3587 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  22/10/06  19:44  ( 37)
期待したのとだいぶ違う   永山
★内容                                         22/10/06 19:44 修正 第2版
 フジテレビ系で放送のドラマ「親愛なる僕へ殺意をこめて」初回十五分拡大を録画視
聴。ネタバレ注意です。
 前知識なし、タイトルだけ聞き覚えがあったのですが、原作漫画のことだったのね。
一応、ミステリに分類されるだろうと期待して観始めましたが、初回にして納得しづら
い点がぽろぽろと。
 刑事が主人公エイジに事情を聞きにきたあと、あれほど疑いを向けていたにもかかわ
らず、特に見張りを付けるでもなくエイジを解放するのは何で? 見張っていたなら、
切断された耳が出て来た場面で押さえることができたのに。
 この事情を聞きに来た際の、刑事の配慮のなさにも疑問を感じる。内容もアレだけ
ど、公の場で声がでかい。今どきこれはないでしょう。
 配慮と言えば、喫茶店?のマスターの反応から、警察はエイジが殺人容疑者であり、
かつ、かつての連続殺人鬼の息子であることをマスターに明かしているみたいだけど、
これも問題あるんじゃないの。店でのエイジの振る舞いのみを聞けばいいのであって、
素性を伝える必要性を感じない。むしろ伝えることで偏見が生じる恐れが高いのでは。
 エイジ(B−1)と畑葉子との関係って、警察が調べれば実態はすぐに分かりそうだ
し、畑の同僚がエイジを畑の恋人だと思っているみたいだから、恋人関係にあると信じ
るだけの状況証拠はあるはず。その一方で、エイジの記憶の飛びがごく最近になって初
めて起きたかのような描写が続き、矛盾を感じる。大学図書館の利用なんて、記憶が飛
んでいたらあとで絶対に違和感があるんじゃないの?
 会員制クラブ、死んだあとも畑葉子を派遣女性の一人として掲載し続けるのってまず
いでしょう。
 主人公は自身が二重人格ではないかとほぼ確信しているのなら、自らを撮影する防犯
カメラを購入して、自分の部屋や玄関、立ち回り先周辺などになるべく設置しようとは
考えないのかな。そういえば逆に知らない内に仕掛けられていたカメラ、見付けたあと
どうしたのか(戻したのか破棄したのか)分からないまま、次に進んでしまったなあ。
 ――といったような作り手都合と思しき不自然な点がいくつかあって、気になったで
す。
 「ある日突然、自分が多重人格ではないか?」と疑念を抱くのはいいとして、それま
でに別人格が何だかんだとやって来ていることが多く、無理が生じているのではないか
と。

 ここからは予想と要望。二重人格だと思わせておいて、実はそれ以上の多重人格だっ
た、というパターンだったらがっかりなので、やめてほしい。
 自分がこの設定を土台に描くなら、二つの人格を交互に主観とし、今週Aだったら次
週はBという風にしてみたいな。

 ではでは。





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