AWC 敢えて難を挙げる   永山


        
#2339/3566 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  22/09/02  17:03  ( 24)
敢えて難を挙げる   永山
★内容
 テレビ朝日系で放送のドラマ「刑事7人 第8シーズン」第八回を録画視聴。ネタバ
レ注意です。
 おっ、曲がりなりにも閉鎖状況のクローズドサークル物で、本格推理っぽさが出てい
た。中身も充分に及第点で、楽しめました。
 被害者の家族が真犯人を見付けるために容疑者達を集めて監禁し、容疑者同士で考え
て犯人を見付け出せと強要するのは、推理小説でもたまに見掛ける設定だと思います。
たとえば、岡嶋二人『そして扉が閉ざされた』とか。あの作品と比べたら、今回のドラ
マはさすがに見劣りするけれども、オーソドックスな犯人特定の流れがなかなかよかっ
たです。
 ちょっとどうかなと感じたのは、犯人の犯行シーン。一応、刑事が想像した形ではあ
りますが、ドラマ上のお約束として、解決場面で探偵役が推理した犯行シーンが映像に
なったなら、それは犯行そのものを描いたと受け取っていいはず。この前提で見ると、
被害者が犯人の差し伸べた手を易々と借りるのはおかしいのでは? この段階で被害者
は犯人の過去の悪事を暴こうとしており、しかもそれを宣言もしている。当然、犯人自
身も分かっていたはずで、そんな相手を信用して助けを借りるなんて、あり得ないと思
う。
 もう一点、アクセサリーを使った小細工も気になった。結果論が入ってくるかもしれ
ないけれど、余計なことしたなと。最初っからあのアクセサリーはどこかで落としたと
主張しておくのが吉だった。
 そういった難点を除けば、証拠や手掛かりをなるべく視聴者に示そうとする演出を含
めて、頑張っていたと言える脚本だったかな。キャラクターの見せ方も、ファンには楽
しめるものだったでしょうし。

 ではでは。





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